「9.11じゃないですか。」そうスタッフに言われるまで気づかなかったが、この日がSVAアフガニスタン事務所の学校建設事業、記念すべき10校目の竣工式の日となった。9・11から早くも5年。バンコクでテレビ映像で飛行機がツインタワーに追突するのを見た日から5年後にこうしてアフガニスタンの山奥で竣工式に参加しているとは想像もつかなかった。
2005年9月より着工した13教室の学校校舎が予定より2ヶ月程遅延しようやく完成した。ザルバチャ村は2002年以降多くの帰還難民が見られたものの、干ばつがひどく水を求めて他地域へと移住してしまった。そのため、昨年まで856名近くの児童生徒が650名近くまで減少した。しかし、2005年度後半にかけて、用水路の整備や道路整備が急速に行われ、診療所も新設予定だという。今回の学校新校舎も含め、ザルバチャ村で暮らしていきたいと願う人々の大きな希望となっている。
現在夏休みの小学校は9月初旬に開校する。新学期にあたって大きなプレゼントとなることだろう。
かつて、当時ナンガハール州の警察局長であったG氏を訪問した際、彼から目もあわせずに「女子教育のために土地を購入した、学校を建てて欲しい。」と依頼されたが、信じられず保留になっていた。しかし、それから3年経過後も青空教室ながら学校活動は順調に行われ、女子児童も増えていった。昨年、晴れて教育局からの打診で建設が開始された。主道路上のバザールのすぐ裏、モスクの横、という立地条件はとても良い。運動場が狭いが子どもたちにとっては目の前に広がる山々が運動場のようなものだろう。
ジャララバード市内から北へクナール州へ向かう途中を西へ入り車で約2時間半のところに位置するダライヌール郡ドダラク村で現在学校建設事業を行っている。ドダラク村とSVAの出会いは緊急救援での食糧支援の際に訪問した2002年に遡る。名前の通り険しい渓谷で村が山沿いに点々としている。ドダラク村は東西に分かれる谷の西側に位置し、車で行きことができる最終地点である。この先のワイガル村へは徒歩で行くしかない。