現在カンボジアではアンコール・ワットがあるシエムリアップ州の小学校で図書の出版と配布、図書館員育成などの事業を行なっています。
事業が開始して以来、先日の中間評価でも図書館活動がうまくいっていない順位で最下位だった2校、S小学校とP小学校が今週のワークショップに参加しています。
ところが、今回のワークショップの蓋を開けてみてびっくり。
ワーストワンだったS小学校は校長が教員の中からようやく図書館員を選抜して、今回のワークショップに参加してますが、この若い先生(男性)が非常にやる気満々で積極的にワークショップに参加しているのには驚きました。
また、ダメな校長と思っていた校長先生も今回のワークショップに熱心に参加し、昨日、今日と謄写版の実習だったのですが、この校長先生が以外に絵がうまかったのです!
謄写版を使ってみんなで手作り絵本を作ったのですが、校長先生がすべての挿絵を書いていたのには驚きました。
これから、図書館を整備しますとのこと、この言葉を信じたいですね。今後が楽しみですね。
2004年から始まったコンポントム州での研修会も、11月、12月に開催しました「まとめと復習の研修会」が最後の研修会となりました。12月、この「まとめと復習の研修会」を視察下さったハンカチの木の皆さまが、日本の切り紙を研修受講者の州教育局、校長、図書館員に教えて下さいました。
カンボジアの地方の学校でよく見る光景があります。研修会を始めたばかりの学校に、配布した備品や図書館の状況をチェックするために学校を訪問すると、新しい絵本はガラス棚の中に大切に保管され、厳重に鍵がかかっています。
今年、図書館が完成予定のプーサット州教員養成校の図書館員からのインタビューをお届け致します。なお、この度図書館建設にご支援頂いております、小杉様にこの場をお借りしましてスタッフ一同感謝申し上げます。
図書館員同士が学びあい、技術を向上させるために始まったこの「おはなし大会」も、今年で13回目の開催となりました。これまでSVAが活動を行ってきた州から図書館員6名、初等教育担当の州教育局員、教員養成校校長を招いて行われるこの大会には、今年は総勢101名が出席。選りすぐりの図書館員ばかりです。この全国大会に出場するのは、簡単ではありません。
今月はアンコールワットのお膝元、シェムリアップ州でのモニタリングを行っています。2チームに分かれて、14日間毎日学校を回っています。モニタリングで行うことは、学校の詳細データの収集、研修会後に配った絵本や備品がきちんと使われているかのチェック。備品の使い方の追加指導、飾り作りなど、その内容は多岐に渡ります。校長、図書館員への聞き取り調査も欠かせません。そして、移動図書館活動も行います。
ヴィッ・サマカ-とは子どもたちの長期休暇のこと。
カンボジアの小学校は7月下旬(7月25日頃)から8月9月とお休みです。日本でいう春休みでしょうか。10月1日からは新学期が始まります。この時期は雨期本番で、農家は田植えや田仕事に忙しい時期でもあります。休み中の子どもたちはいつも以上に家の手伝いをしていますが、今日はいつもとは違った1日を過ごしました。
それは、現在SVAカンボジア事務所に来ている研修生3人が、バンテイミンチェイ州教員養成校内のモデル図書館を訪れたからです。
7月16日、イム・セティー教育省次官、ナット・ブンルアン次官補やシェムリアップ州副知事、米田JICAカンボジア事務所所長をはじめ、バンテイミンチェイ州教育局長他多数のご来賓のご出席の下、SVAシェムリアップ事務所の開所式が執り行われました。
シェムリアップ州は、世界遺産アンコール・ワットのある地としても知られ、クメール王国の長い歴史を今に伝える中心地でもあります。年々観光客の数も上昇し、現在は年間100万人が訪れるとも言われています。これに伴い、現在シェムリアップ市内は急速に発展を遂げています。大型のホテルが続々と建設され、道路の舗装も急ピッチに進んでいます。
このように脚光を浴びるシェムリアップですが、実はシェムリアップ州はカンボジア全州の中でも5本の指に入る貧困州であることを皆さんご存知でしょうか。
カンボジアでは絵本・本の数も種類も不足しています。そのため、特に地方の子どもたちは教科書以外の本を読んだ経験をほとんど持っていません。子どもに限らず、大人にとっても絵本や本を読む機会はほとんどないのです。
私たちは図書館活動の研修会を開催した後には必ず、参加した学校を訪問し、活動モニタリングを行うと同時に、また子どもたちの前でゲームや読み聞かせを行います。その他にも、日本から訪問者がいらした際の学校訪問、調査や評価、活動調整など、学校を訪れる機会が多々あります。
カンボジア教育省によって定められている小学校1年生から3年生の基礎科目は、クメール語{週13クラス}[1]、算数{週7クラス}、総合学習(社会、理科、美術、音楽を含む){週3クラス}、保健体育{週2クラス}です[2]。しかし、私たちが活動を行う地域の学校の現実はこの教育省の定めたカリキュラムとは程遠いものです。
まず、1点目として、大半の学校が2部制であるため、履修時間が大幅に足りていません。2点目として、きちんと教員研修を受けた経験を持つ教員、特に年配の教員に少なく総合学習の内容が理解できず、教科書に書かれていることを反復する程度に留まっている傾向にあります。また、特に美術や音楽が行われている学校はごく少数です。3点目として、保健体育が定められているものの、教科書もないため、多くの衛星校では行われていないのが実態です。
今月初旬から中旬にかけて、昨年度ご支援を頂いた図書箱と絵本を12の小学校に届けました。届け先は昨年から今年にかけてSVAが建設を行った衛星校の小学校です。
カンボジアでは、いくつかの小学校をひとつのグループと考え、その中心にある比較的規模の大きい小学校を中心校とし、この中心校に資源を集めることで、教育の質を効果的に高めています。これまでSVAの図書館事業課でも、この中心校の先生と校長を対象に図書室や絵本の扱い方、読み聞かせや飾りの作り方の研修会を行い、研修会終了後に絵本と図書箱を配布してきました。現在も中心校の先生への研修会を継続していますが、より困難な環境に置かれている子どもたちにも絵本を届けたいという思いから、SVA学校建設課と連携して、衛星校の小学校へ図書箱と絵本を届け始めました。
3月1日から3日まで、カンボジアの10の州から各6名の図書館員や先生方が集まり、プノンペンで全国おはなし大会が行われました。各州の代表だけあってどの先生方もつわものぞろいです。3日間、日ごろ行っているおはなしの技術や経験の交換、図書館員のネットワーク強化の場ともなっています。
3日間にわたるおはなし大会もついに最終日。いよいよ優勝者の発表になると会場が期待と緊張の空気に包まれました。今大会の優勝者はバッタンバン州ワット・トマコール小学校のネン・ラッチャナー先生。
SVAが行ったバンテミンチェイ州での中間評価により、アートダンシングや歌の活動については、初等教育の教科書にいくつかの歌が載っているものの、教員達の技術及び技術習得の機会が不足しているため、ほとんど行われていないことが分かった。これをうけて、図書館プロジェクトは子供達の歌が収録されたカセット、と歌詞の書かれた本をセットで発行した。図書館についての研修会ではSVA図書館において子供達の歌の教育を行った。この活動は、図書館教材作成と読み聞かせの研修会、と活動のフォローアップやモニタリングにより、大半の学校における1年生から6年生までの学年の教師の間で子供達の歌教育が広く普及したというすばらしい成果に貢献し、非常に実りあるものでると指摘されている。
「アプサラ」とは天界に住む美しい天女たちのことです。アンコールワット遺跡を訪問された方は、壁画に刻まれたアプサラの彫刻をご覧になったと思います。アンコールワットの中に1000体あるアプサラの像一体一体が違う装飾品を身につけています。
カンボジアには多くの古典舞踊が存在しました。その中でもアプサラの舞は古代から伝わる伝統的な舞で、20世紀の半ばプレア・モハ・クサットライ・ヤニーロアット・シソヴァット・コサマック・ニアリーロアット・セレイヴァッタナ女王により新しく生まれ変わりました。ただ内戦などで文化が破壊され、アプサラの舞を踊れる人たちも減ってしまいました。
心に残る歌はありますか。私は、ふとした時に祖父母に子守唄代わりに歌ってもらっていた「春の小川」、「おぼろ月夜」、「月の砂漠」、「ふるさと」などの唱歌を思い出します。美しい日本語の響きを通じて、古きよき時代の風景が目の前に広がり、体に染みこんでいくようです。
カンボジアのトゥールスレン虐殺博物館に行くと、カンボジアの歌手の写真が飾られています。内戦時代に、処刑された歌手達の写真だそうです。美しい歌声は人々の心を惑わし、愛や喜びを植えつけるという理由で、歌手達は処刑場に送られたそうです。「カンボジアキリングフィールドの子ども達」によると、ポル・ポト兵達は、美しい歌に代わり、子ども達に以下のような革命歌を教え込みました。
学校図書室の効果と聞いて何を思い浮かべますか?
活動を行っていますバンテイミンチェイ州の85の小学校で調査を行いましたところ、1位は図書室ができてから子ども達が「読書好きになった」、続いて「読解力が伸びた」という結果でした。でも中には面白い効果が見られています。
カンボジアと聞くと『地雷』を想像される方もいると思います。報告によると、図書館事業課の対象地域であるバンテイミンチェイは昨年139人、今年は7月までに63人が被害にあいました。コンポントムも昨年10人と依然として被害にあう人が後をたちません。被害者の62%は成人男性です。しかし次に多いのが18歳以下の男子(24%)となっています。成人女性8%、18歳以下の女子6%と続きます。
2004年からプノンペンから北へ360キロ、タイに国境を面したバンテイミンチェイ州で図書館活動を行っています。バンテイミンチェイ州にある85の小学校を対象に、図書館員育成研修会の開催、移動図書館、絵本及び紙芝居の出版と配布、謄写版・紙芝居の三脚舞台・移動図書箱の製作と配布、州教育局職員の育成を行っています。