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スラム教育支援事業

移転地の子どもたちに文具を


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昨年5月にバサックスラムの住民が23キロも離れたトロペアン・アンチャイン村、プノンペン市の西の端に用意された移転地に移されてから早7ヶ月が経ちました。当初、田んぼをならしただけの15ヘクタールの敷地には、上下水道も電気もありませんでしたが、現在では移転地の入り口まで水道が引けました。電気は業者が発電機を設置し、各家に電線を引いています。住民自身が再建した小屋が立ち並び、田んぼの中に突然スラムが出現したようです。

 

 

しかし、当初約1200世帯が移転したはずですが、現在ここに残って住んでいるのは300世帯あまりしかありません。市内から遠すぎるため仕事がなく、生活してゆくのが大変なためで、ほとんどの住民は市内のどこかのスラムに舞い戻ったようです。

さて、子どもたちの教育ですが、7月にはスレートぶきの1棟5教室のプレハブ校舎ができました。その後6人の先生が着任し、1年生から6年生までの312人の生徒が登録され、10月から新学期が始まりましたが、教室が足りないと言うことで、さらに1棟5教室の鉄筋コンクリートの校舎が2月に完成しました。

SVAスラム事業課では巡回図書館チームが10月より、この学校を月に2回ほど定期的に訪問していましたが、2月に入り先生から嘆願書を受け取りました。内容は教室の黒板が足りない、子どもたちが貧しくて文具を 買えないため、学校に来る数が減っていると言うのです。これは何とかしなければと、少ない事業予算の中から文具購入費をこれに当て、黒板5枚と312人の生徒全員にノート1冊とボールペン1本を贈ることにしました。3月2日、トロペアン・アンチャイン村小学校を訪問し、一人ひとりに文具を手渡すと、子どもたちに明るい笑顔が戻りました。先生たちもうれしそうです。

本当はこれだけではとても足りません。しかし、これで子どもたちが少しでも学校に来る気持ちになってくれればと祈る気持ちで、学校を後にしました。

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手束耕治


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