サイクロン「シドル」の発生から約9ヶ月がたった被災地は、再び雨季を迎えています。天候不順で建設作業も1つ休んでは1つ進む様な状況ですが、次の台風シーズンである10月を前に、少しずつサイクロン・シェルターはその姿を見せつつあります。洪水やサイクロンの時に避難するための頑丈な建物が少ないバングラデシュ南部では、地域の人たちがサイクロン・シェルターの完成を心待ちにしていますが、資材や輸送費の高騰や他地域での相次ぐ大きな災害により、建築資金が不足している状況です。災害後の地域復興と防災への取り組みに是非みなさまの温かい応援を宜しくお願い致します。
SVAではサイクロン「シドル」で被害の大きかったボルグナ県にて、被災地全体の復興支援活動としてコミュニティ・センターを兼ねたサイクロン・シェルターの建設を行っています。今回は、その建設地の1つであるボロ・バリアタリ村の様子をご紹介致します。
バングラデシュの南端に位置するボルグナ県ボルグナサダル郡エムバリアタリ地区のボロ・バリアタリ村は、イスラム教徒が8割を超える同国では珍しく、アジア系少数民族・ラカイン族が暮らす仏教徒の多い地域です(村の人口約8,000人のうち250人・45世帯がラカイン族)。彼らの祖先は約200年前にミャンマー(ビルマ)から90艘の小船で海を越えて、バングラデシュ南端に移り住み、以来、少数民族として様々な苦労をしながら、今日では地域に根付き、他民族と共生しています。
しかしながら、サイクロン・シェルターの土地登録の手続きにおいて、少数民族であるが故に、行政担当者が何回も聞き取りや確認に訪れたりと通常以上の時間がかかりました。それでも穏やかな彼らは、私たちが訪問するたびに笑顔で出迎えてくれました。
ボロ・バリアタリ村でのサイクロン・シェルターの建設は、9月中旬の完成を目指し、現在は内装に取り掛かっています。
この地域には小学校以外、コンクリート製の建物や住民が集まれる程の広さを持つ建物はありませんでした。毎月行っている村人主体のサイクロン・シェルター運営委員会では、完成した建物の利用方法について話し合われています。サイクロンが来た時のための防災教育のほかに、少数民族の伝統を守るための文化教室など様々な取り組みが期待されています。
本事業の募金受付は終了致しました。
ご協力ありがとうございました。
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(社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)東京事務所
緊急救援担当 木村、白鳥
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