特集 タイ事業のこれから

シーカー・アジア財団の新たな出発 シャンティと共に学び合うパートナーとして、シーカー・アジア財団を応援してください。

2015年3月、シーカー・アジア財団(SAF)はシャンティのパートナー団体として新しい一歩を踏み出します。

シーカー・アジア財団

タイの子どもたちのために、なすべきことを

シーカー・アジア財団 事務局長 アルニー・プロンマー

当財団のはじまりは、1987年より難民救済活動を開始した現・公益社団法人シャンティ国際ボランティア会のタイ事務所にあります。その後、1991年に現地法人格を取得し、シーカー・アジア財団が誕生しました。これまで事業運営においては、シャンティによるご指導とご支援により行って参りました。 自分たちで事業を実施し運営する団体へと生まれ変わることを目的とし、シーカー・アジア財団はシャンティと共に自立化5カ年計画(2010-2014年)を策定し、今日まで取り組んで参りましました。この計画は2014年度を持って終了いたしました。

タイは「中進国」と呼ばれるほど経済成長を果たしましたが、未だ多くの問題を抱えております。様々な理由から就学が困難な状況にある子どもたちが、社会で平等に教育の機会を持ち、将来の夢を叶えていくことを願ってやみません。子どもたちが自分の将来を自分で選択できるために、皆様と歩んで参りたいと思います。

日本の皆さまへ

シーカー・アジア財団理事長 ポンサン・ハティラット(ケート)

シーカー・アジア財団を代表しまして、シャンティを通じて当財団を支援していただいている日本の皆さまに心からの御礼を申し上げます。皆さまからいただきましたご支援のお陰で、当団体はバンコクのスラム地区、またはその他地域で生活する教育機会に恵まれない子どもたちに支援活動を行うことができます。今後も引き続き、皆さまからの温かい支援をいただくことで、当団体の活動をさらに充実させ、また未来ある子どもたちへの継続した支援活動を展開していくことが可能となります。皆さまのご理解に感謝いたします。

タイ事務所の歩みとこれから

1980年
3月 バンコクにタイ事務所を開設。事務所内でカンボジア語書籍の印刷始まる
9月 図書印刷所をサケオ難民キャンプ(カンボジア難民)内に開設
10月 サケオ難民キャンプに1館目の図書館を開館
1984年
4月 スリン県バーンサワイ村で初めての開発(図書館)事業開始
(後に、保育園、学生寮事業実施)
1985年
2月 バンビナイ難民キャンプ(ラオス難民)での印刷活動開始

バンビナイキャンプの子どもたち
5月 スアンプルー・スラムにおいて、初のスラムでの図書館活動を開始
1989年
クロントイ・スラムに職業訓練センターとコミュニティ図書館開設
(後に、印刷、縫製事業開始)

区画整理されたクロントイ、70ライ地区。
この一角に職業訓練センターが作られた

SAFクロントイ_職業訓練センター
建設予定地

完成したクロントイ図書館内観写真
1991年
タイの法人格を取得。シーカー・アジア財団を設立。
1995年
ルーイ県チェンカーン郡で学生寮事業を開始(図書館事業も実施中)
1996年
パヤオ県ポン郡で学生寮事業を開始(保育園、図書館、教員寮も同郡に併設)
1999年
「社団法人シャンティ国際ボランティア会」となる。「絵本を届ける運動」を開始。

チュアパーン図書館外観写真

チュアパーン図書館での読み聞かせ写真
2004年
スアンプルー・スラム火災、保育園及び図書館も焼失(2008年再建)。

焼失前のスアンプルー図書館

スアンプルー火災当日2004年4月23日

スアンプルー火災翌日2004年4月24日
2005年
スマトラ島沖大地震・津波による被災地(パンガー県)での救援活動・復興支援活動開始

津波被災者支援

被災したバーンムアン小学校での制服贈呈式
2005年
1月 ターク県で初めてのミャンマー移民学校を対象とした移動図書館活動開始

移動図書館活動の写真

読み聞かせの様子
2010年
1月 シーカー・アジア財団自立化5ヵ年計画開始
2011年
10月 タイ大洪水によりバンコクと周辺県での緊急救援活動実施
2014年
11月 クロントイ図書館を「未来ブラリーに」改修

クロントイ図書館「未来ブラリー」開館式

改修後のクロントイ図書館内部
2015年
シーカー・アジア財団理事会にてシャンティ会長、SAF理事長による覚書調印。
新しい一歩がスタートする。

調印式2015年3月7日

奨学生からのお礼の言葉

ケートサラーポーン・カムデーング

私はルーイ県の元奨学生のケートサラーポーン・カムデーングです。2014年にルーイ・ラーチャパット大学教育学部英語学科を卒業しました。 私は中学2年生からシーカー・アジア財団の奨学生として、ルーイ県の学生寮で他の仲間たちやブンラート先生と一緒に勉学に励みました。学生寮では、自分たちでお米や野菜などを育てながら、生活をしていました。また、日本に渡航経験のある先輩から日本語を教わりました。奨学金がなかったら、学校に通い続けることは難しかったです。高校卒業後に無事に大学に進学し、アルバイトをしながら大学で勉強をしました。奨学金をご支援頂いた皆様のおかげで、進学の機会を得ることができたことに、感謝申し上げます。

現在私は、先生になり、学生たちに多くの知識や経験を教えたいと思っています。残念ながら、アシスタント教員採用試験には不合格でしたが、教員になりたいという気持ちは変わらず強く持っていますので、来年の試験に備え、ホテルの会計アルバイトや親戚の家の手伝いをしながら試験勉強をしています。また、将来的には修士に進学したいと考えています。
現在、スラムなど、厳しい環境下で奨学生として学業に励んでいる後輩たちに出会うと、心から応援したいという気持ちになります。奨学生の先輩として、私にできることを少しずつ取り組んでいきたいと思います。

アジア子ども奨学金の今後の方向性について

シーカー・アジア財団はシャンティから「アジア子ども奨学金」を引き継ぎ、奨学金事業を実施していきます。
これまでと同様にターク県、パヤオ県、バンコク・スラム地区を対象地域とし、一人でも多くの学生が奨学金を受け取れるように、今年度からは奨学生の数を増やします。
これからもシャンティと共にシーカー・アジア財団をよろしくお願い申し上げます。

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