ぼくたちを忘れないで

ある日突然、故郷を追われて、ぼくたちは難民になってしまいました。

特集

そんな境遇の子どもたちの未来のために、シャンティの冬募金にご協力ください。

ある日、軍隊に村を砲撃された。着の身着のまま逃げ出して、ジャングルを越え、やっと難民キャンプにたどり着いたんだ」

軍政との内戦状態にあったミャンマーでは、少数民族カレン族だというだけで迫害され、大人も子どもも心身に大きな傷を負いました。

やっとたどり着いた難民キャンプでは

「自分たちは取り残されていくのでは」という不安

山の斜面にはりつくように家が並ぶ難民キャンプ。生命の危険からは逃れられましたが、鉄条網に囲まれて、外に出ることも許されていません。 「故郷へいつ帰れるかわからない」、「これからどうしたらいいんだろう」。難民キャンプができて29年、いまだに帰国のめどはたっていません。 ミャンマー本国の民主化が進む中、難民への世界の関心は減っていくようで、「自分たちは取り残されていくのでは」という将来への不安がつのります。

父親は兵士に殺されてしまった

難民の小学生が描いた絵です。機関銃を構えた兵士に
殺された男性はこの子の父親でした。
あどけない笑顔の内側につらい過去が秘められていることを思い知らされます。

そんな様々な不安の中で生きる子どもたちに

「あなたたちを見守っている」という気持ちを、日本から届けませんか?

そんな中、日々成長している子どもを支える場所になっているのがシャンティのコミュニティ図書館です。 先ごろ、山間部にある住宅や図書館が、大雨による洪水で流失するという事態が起きました。幸い日本からの支援を受けることができ、この図書館は再建されて、子どもたちは大喜び。 「自由に難民キャンプの外に出られない私たちは、本から多くのことを学びます。図書館がどれだけ大切か、日本の皆さんはわかってくれたんですね。本当に嬉しいです。再建してくれてありがとう」図書館を利用する小学生からの御礼の言葉です。この子たちが読むカレン語の絵本5冊は3000円で作れます。

「本は生きる力を子どもに与えます」

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 副所長 ジラポーン・ラウィルン

シャンティ国際ボランティア会は、難民キャンプ7カ所に21館のコミュニティ図書館を設立、運営しています。利用者は大人と子どもをあわせて1年でのべ53万人にも上ります。
私は2001年にシャンティに入職して12年間、ずっと図書館活動をしています。移動の自由がない、新聞やテレビもない難民キャンプの中で、図書館がいかに子どもや青年の心を癒やしていくものなのか、実感しています。
図書館は、難民に必要な、人生を切り開いていく力、知り、学び、自ら考える力を与えてくれています」

 

シャンティは、日本のNGOとして唯一、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプで活動しています。

30年以上の難民支援の経験を活かして 「子どもたちは故郷を知りません。せめてカレン語だけは受け継いでいって欲しいと思っていました。これでカレンの文化を子どもたちに伝えられます」この母親が語るように、祖国を離れているからこそ、民族の誇りや伝統は必要なのです。
私たちは30年以上の難民支援の経験を活かして、少数民族カレン族のカレン語の本も図書館には準備しました。 母語での図書館活動は、国際図書館連盟の大会でも評価されました。シャンティのこの活動が継続できるように、応援してください。

会長からのごあいさつ

みなさまには益々ご清祥のことと拝察申し上げます。
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプを視察した際、僧院を訪ねたことがあります。キャンプの中でも、毎朝托鉢が行われているとのこと。
「布施というは貪(むさぼ)らざるなり」、と道元禅師は教えています。彼の地で言うタンブン(布施)は物でもなく、金でもない、行為のことです。
故郷を追われ全てを失った人々が、自分ができることとしてする布施に、人として生きる「大切な心」を感じさせられました。そまつな僧院にいた子どもたちが手に手に本を持って読んでいる姿に、未来に幸あれと願わずにはいられませんでした。
歳末にあたり、この子どもたちへ皆様の温かいお心をお寄せいただければ幸いです。

公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会
会長 若林恭英

あなたの寄付でできること

3,000円あれば
難民の学用品一式
(制服・カレン族のブラウス・ カバン・靴・文具)
を買うことができます。
5,000円あれば
小学校の黒板1台を
買うことができます。
10,000円あれば
移動図書館活動に使う
紙芝居4部を
買うことができます。
50,000円あれば
青年ボランティアが
図書館で演じる人形劇の
人形を7セット
買うことができます。

難民キャンプに住むソーエタソタくん(12歳 小学6年生)

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