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NGO海外研修プログラム

「NGO海外研修の感想」 菊池美菜


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桜美林大学国際学部4年

菊池美菜

この度は、SVAのNGO海外研修に受け入れてくださり、ありがとうございました。私にとって本当に充実した研修になったことを心から感謝いたします。
これまでに、タイ・ビルマ国境の町"メーソット"へ何度も訪問し、教育支援に関わる活動を行ってきました。その体験から、ビルマからタイへ越境する人々に関して、卒業論文を書きましたが、日本では十分な資料が集められずにいました。そのため海外研修を申し込み、調査をする機会を頂きました。

タイ・ビルマ国境では、移民労働者・難民・政治難民など国境を越えた多くの人々に出会います。彼らの越境要因や現在の生活状況も様々であり、彼らの将来も一様ではありません。調査結果から、移民労働者とその家族は数年で帰国することを望んでいるし、難民は、長い人で20年以上キャンプ生活を強いられていて、今後もキャンプ生活が続くと思われる人も多くいます。また、政治的な背景を持っていることで、政治難民と分類され、難民の問題の恒久的解決策のひとつである第三国定住という形で、欧米や北欧、ニュージーランドへ定住する人々もいます。

しかしながら、上記に挙げた移民労働者、難民、政治難民に当てはまらない人々が多くいることに気が付きました。無国籍状態の子どもたち、メーソット市内は自由な生活行動が出来るIDを持つ人々、ビルマから来たけれど、タイ化している人々などいろいろな事情を抱えて、様々な方法で生活しているのです。今日でも、移民労働者や難民のタイへの流入は、止んでいません。それは、経済的事情の他、主に少数民族が暮らす地域での非人道的な政策が原因となっています。政府軍による強制労働や強制移住、村の焼き討ちや強姦、子ども兵などの人権侵害は、今日の問題であり状況は、変わっていないのではないかと思います。
難民の流出や長期滞在が続いている今日、国際的保護と支援が必要であり、タイ政府の柔軟で人道的な対応とNGOの持続的な活動が不可欠です。このような状況の中で私自身ができることは何なのかと考えると明確な答えは出せません。しかし、国境に多くの友人を持った今、彼らのことを伝えたいと思っています。多くの関心と協力は、変化をもたらすと思うからです。

初めてメーソットという町にやってきた2004年4月からこれまでに多くのビルマ人やカレン人、少数民族の人に出会い、彼らから多くのことを学びました。そして彼らが向き合っている状況を理解したいと思い続け、それを今卒論として完成させることができました。調査も時間的な制限と経験不足から卒業論文としてうまくまとめることが出来ませんでしたが、2年間の総まとめとなりました。私の調査を理解し協力してくださったビルマ難民の友人たち、移民労働者の人たち・子どもたち、研修生として受け入れてくださったシャンティ国際ボランティア会(SVA)とミャンマー難民事業事務所長である中原亜紀さん、事務所のスタッフ、そして私にこのような機会を与えてくださった皆様に感謝申しあげます。

そして民主主義と民族の自立、平和で豊かな国が実現し、越境した人々が安心して帰国できる日が早く来ることを心から祈っています。


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