津波災害から早2年が経ち、被災住民の生活も落ち着きつつあります。
災害当初から物資の支給や建物建設といったハード面での支援が多い中で、SVAでは、被災地域の教育の質への貢献も果たしています。
たとえば、被災地域の保育士や教員を対象とした「おはなし研修会」では、手作り絵本や広報物の作成方法、読み書かせ方法などの紹介も行っています。
ゴーローンと出会ったのは2年前。大津波のニュースが世界を驚愕させてから間もない頃で被災した人びとはまだテント生活を強いられていた。場所はタイ南部・パンガー県タクアパー郡、国内でもっとも大きな被害を受けた地域だ。数百のテントが並びあちこちで干された洗濯物が揺れる避難所にシャンティ国際ボランティア会(SVA)は仮設図書館を開いていた。ゴーローンはそこにふらっと遊びに来たのだ。仮設図書館スタッフの旦那さんだったからだ。年季の入ったTシャツに短パン姿で、無精ひげを生やし、くせのある髪を時々かきあげていた。彼の早口の南部弁はまだ耳が慣れていない私には半分以上聞き取れなかった。『ちょっと怖いひと』それが最初の頃の印象だ。
スリン諸島はパンガー県クラブリー郡の西、約60Kmのところに位置し、ミャンマーとの国境までほんの数キロという近さです。海洋国立公園として指定されており、最も大きな島である北スリン島は面積19平方キロメートルでその南西には面積12平方キロメートルの南スリン島があります。これらの2つの島は、青々とした緑に覆われた常緑樹の森林で占められ、南東や東側の海岸付近はマングローブの林で覆われています。2年前、この島も大津波の影響を受けました。
プルッティアオ地区は、ナムケム村の被災者の多くが移り住んだ新興住宅地域で、現在1200人ほどが暮らしています。被災後、SVAはこの地域の仮設住宅内で、被災住民や子どもたちが集える場として仮設図書館の運営を行ってきました。住民が恒久住宅に入り始めたところで、住民にとって憩いの場となるセンター的な場所が必要であると考え、地域内にコミュニティ図書館を建てることになりました。図書館がオープンした昨年6月以来、プルッティアオ図書館は子どものみならず地域住民に広く利用されています。
スマトラ沖地震津波災害から早2年が過ぎました。プーケットなどの観光地は津波の傷跡を見つけるのが難しいほど、かなりの復興を遂げていますが、住民の生活は、もともとあった格差が顕在化し、その差が復興にも現れています。経済的に余裕のある人や行政、諸団体の復興支援の動向を的確に把握している人たちは、家を独自に建て直したり、仕事を軌道に乗せたり、地の利の良い恒久住宅に入居したりしています。
松尾久美 (元緊急救援ボランティア)
マングローブの林を抜けていく。船の上にはいつものぴりっとした空気がある。心地よい風にも緊張感があって思わず少し背筋を正してしまう何かがある。引き潮のときは、足の付け根まで海水に浸かりながら、マングローブ林の中を何十mも船まで歩いていく。陸の生活と海の生活の境界線をまたぐときの儀式のようなものだろうか。簡単には行き来できないのだと思い知らされる。
パンガー県ターイムアン郡ナイライ村に公共図書館が完成しました。2月3日に行われた落成式には、住民400人以上が集まり、来賓としてパンガー県知事、県教育委員会の代表、郡内の学校やNGO関係者が参列し、盛大に行われました。
2005年12月26日に起きたスマトラ沖地震津波災害の1周年を記念して、SVAでは『稲むらの火』という日本の民話をタイ語に訳した絵本を作成しました。この絵本出版においては、弘前大学地球環境学科と、海外災害援助市民センター(CODE)(http://www.code-jp.org/)のご協力を頂きました。
去る1月から移動図書館車が南タイを活動中です。この図書館車は日産自動車より寄贈されたもので、外壁のデザインには(財)おはなしきゃらばんセンター (http://www.din.or.jp/~caravan/)のご協力を得て、「スサコーン」というタイの昔話をモチーフとした愛らしいキャラクターたちが描かれています。