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【インドネシア・スラウェシ島地震】発災から一カ月半 トラウマのケアなど課題が山積

2018.11.15  

シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は、9月28日にインドネシア・スラウェシ島沖で発生した地震による被災地で緊急支援活動を行っています。

10月23日に緊急救援担当職員が最も大きな被害が報告されている被災地パルに到着し、現地のカウンターパートNGOと共に活動を開始しました。緊急救援物資の配布と合わせて、現地で調査を実施したところ、被災者の現状と今後の課題が見えてきました。

支援が届かず、取り残されている人々

11月4日、パルから北に25kmほど離れたパントロアン地区で緊急救援物資50セットを配布しました。他団体の支援対象から漏れている人へ優先的に配布しました。さらに別の被災地で同様の緊急救援物資を配布中です。今後、各家庭の状況に合わせ、ベビー用品や学用品、蚊帳等も配布する予定です。

11月4日:配布物資(1世帯あたり)

・米(5キログラム)
・ココナッツオイル(1リットル)
・野菜(キャベツ、ニンジン、ジャガイモ)
・入浴用品
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・洗濯用洗剤
・ブランケット
・女性用下着
・生理用品

ニニンさん(44歳)「耐震性のない家は怖い」

地震が起きたとき、両親と家の中にいましたが、壁が倒れ、3人とも壁の下敷きになってしまいました。家の前はモスクで、ちょうどお祈りの時間に地震が発生したため、モスクから出てきた人々によってニニンさんらは助け出されました。

インタビューを受けているニニンさん
(写真:インタビューを受けているニニンさん)

ニニンさんは、壁の下敷きになった際、腕を骨折しましたが、地震直後の混乱で、医師に診てもらうことができませんでした。村に診療に来てくれた外国の医師に治療してもらったのは、地震から2週間以上経った後でした。今は、全壊していない叔母の家で過ごし、夜は外のテントで寝ています。テントは外国の支援団体が設置したもので、家族が寝られる程度の大きさがあります。しかし、昼間は暑すぎてテントの中にいることができません。また、今回の地震で自分の家がどれだけ耐震性がないかが分かり、耐震性のない家は怖いと感じるようになり、しっかり耐震性の備えた家がほしいと願っています。

ニニンさんの倒壊した自宅
(写真:ニニンさんの倒壊した自宅)

今、彼女が一番困難に感じているのは、トラウマとの付き合い方です。現地カウンターパートのNGOに話を聞いてもらっていますが、専門家によるカウンセリングを受けたいと思っています。

4つの家とモスクがあった場所
(写真:4つの家とモスクがあった場所)

クリスティーンさん(12歳)「元の生活に戻りたい」

震源地であるドンガラに暮らす小学校6年生のクリスティーンさんは地震が起きたとき、自宅にいました。地震が起きてすぐに走って、家の外に出ました。津波が怖く、近所の人も津波が来ると言っていたので、すぐ高台へ逃げました。一晩高台で過ごし、翌日、避難先に移動した後、自宅に戻りましたが、家は全壊していました。今は、自宅の前に竹の木とビニールシートでできた手作りの仮テントで寝泊まりしています。

地震から1カ月が経過し、仮設学校で授業が再開しました。仮設学校となるテントの掃除など準備作業を手伝いました。今一番困っていることは、食べ物が不足していること。全壊した自宅の下敷きになってしまった学校の制服を手に入れ、学校や家の修理、そして元の生活が戻ることを願っています。

避難キャンプ内のテントの仮設学校
(写真:避難キャンプ内のテントの仮設学校)

ユレナさん(14歳)「農家だった両親は畑に行けず収入がありません」

11月5日に物資配布を行ったドンガラのワランダノ地区に暮らしています。家でテレビを見ていたときに地震が発生し、危険だと思い外に逃げました。津波が怖かったので、とにかく高いところを目指しました。家族や他の人も一緒に逃げることができ、高台に着いたときはほっとしました。地震から2週間、高台で竹の木とビニールシートで作った仮テントで生活しました。一番、つらく感じているのは、経済的な問題です。農家の両親は、畑で働いて収入を得ていましたが、畑に行けず、今は収入がありません。今も余震があると強い恐怖を感じます。最も大きな揺れが夕方にあったため、夕方は特に怖く感じます。家や学校が修復され、自分の家に住み、毎日学校に通いたいと願っています。

物資配布に集まる子どもたち
(写真:物資配布に集まる子どもたち。オレンジ色の服を着ている女性がユレナさん)

「インドネシア地震 緊急募金」受付中

郵便振替: 00150-9-61724
加入者名: 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
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