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悲しいお知らせ

2014.8.7   アフガニスタン

先日Facebookでもお知らせしましたが、アフガニスタン事務所の図書館事業課課長の
モハマド・ハニフ・サフィさんが肺がんのため55歳にて7月26日に永眠しました。

2012年2月に右肺に悪性腫瘍が発見され手術を受けて以来、2年半の闘病生活でした。
抗がん剤治療を続けてきた結果、昨年はだいぶ調子がよく、体重も増えて回復していました。

しかし、この2~3か月前から急激に体調が悪化し、ワヒド副所長によれば、痛みのためうまく話すことができず、時折苦しそうに話し、また、下痢、嘔吐、食欲不振など治療の副作用もあるという報告を受けました。
そのような状況でありながら、亡くなる直前まで業務にあたっておりました。

ハニフさんは、2003年からSVAアフガン事務所に勤務し、
図書館事業課長兼コーディネーターとして活躍しました。

非常にクリエイティブな人で、絵本や紙芝居の作家でもあると同時に、
図書館活動の優れたトレーナーでもありました。

仕事熱心で毎日の残業をいとわず、話し好きで、ロシアへの留学経験もあり、
とても専門性の高い人でした。

まだ、反政府勢力が強く、支援のために学校へ行く途中の命の危険すらありましたが、
彼は、教育復興のために、自ら率先して学校へと出かけました。

2003年からこれまで、
95校の小学校に学校図書館の設立、
6館の公共図書館に児童コーナーの設置、
3,000名以上の教員に対する図書館活動の研修、
73タイトルの絵本および18タイトルの紙芝居の出版、
子ども図書館の運営を担ってくれました。

戦乱で30年以上混乱が続いたアフガニスタンでは、人材が本当におらず、
彼のような人材に最初から巡り会えたことは、奇跡としか言いようがありません。
彼なしでは、当会の事業は成り立ちませんでした。

この間「ハニフさんの療養を支える会」が組織され、多くの支援者から支えていただきました。
以下はこの会の通信のために彼が7月上旬に書いた、最後のメッセージです。

「まず最初に、この数年間私の健康のために祈ってくださり、ご支援くださった日本の友人の皆様に心より御礼申し上げます。これまで治療を続けることができたのは、皆様のご支援があったからです。発病後、非常に苦しい時間を過ごしてきましたが、日本の皆様の励ましのおかげで、私は決して1人ではないこと、希望を持ち続けないといけないことを、痛感してまいりました。私の病気についてご心配いただき、再度、御礼申し上げます」

彼の残した作品として、2012年に出版したハニフ作の創作絵本『目の見えないお母さん』
(シャンティ2013年秋号に掲載)をご紹介します。

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こちらで全文が読めます
心からご冥福と彼の家族のためにお祈りします。

アフガニスタン事業担当:菅

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。