2020.03.26

私がNGOでインターンをする理由

ミャンマー

はじめまして。

ミャンマー(ビルマ)難民事業(BRC)インターンの佐藤遥です。

開始に際し、現在ミャンマー・カレン州パアンにあるミャンマー国境支援事業(MBP)事務所に来ていまして、まだ日も浅いですが、パアンでの生活と国際協力への思いについてお話させていただきます。

のんびりとした暮らしと観光の楽しめる町「パアン」

パアンは豊かな自然と穏やかで温かい人々の住む町です。また、洞窟寺院を中心とする観光地としての側面もあり、のんびりと暮らしつつも観光も出来る、いいとこ取りの場所です!

パアンを代表する場所「カンターヤ湖」

パアンといえばこの景色!というほど有名な「カンターヤ湖」

食事も種類が豊富で、ミャンマー料理はもちろん、カレン料理、シャン料理、タイ料理、インド料理、中国料理、韓国料理、さらにはピザなどの洋食もあります。お店の数こそ多くはないですが、バラエティー豊かな食べ物がこの小さな町パアンには詰まっています!

毎日のひそかな楽しみ

滞在しているホテルから近いこともあり、毎日夕食前にサルウィン川沿いを散歩しています。

日中は暑いですが、夕方は少し涼しくなるので散歩する時間としても最適です。

山と川、夕日が見事に調和して、まるで絵を見ているかのような気分になるほど、本当に美しい光景が広がっています。

ゆっくり流れる時を存分に楽しめる、私のお気に入りのスポットです。

サルウィン川沿いの歩道から眺める夕日

サルウィン川沿いの歩道から眺める夕日

国際協力に興味を持つきっかけとなった3つの出来事

私が国際協力に興味を持ち始めたきっかけは、高校生の時に参加したタイ・チェンライで現地NGOが主催する山岳民族支援ボランティアでした。

アカ族やラフ族といった山岳民族に対して日本語の授業やトイレ建設を行うことで、山岳民族の人々が置かれている状況、彼ら独自の文化やライフスタイルをわずかながら知ることの出来た貴重な経験となりました。

そして、「彼らの文化や伝統を尊重し、互いに学びあいながら、彼らが置かれた状況をよくするために自分に何が出来るのだろう」との思いを抱くようになったものの、滞在期間が限られていたこともあり、残念ながら具体的な行動に移すことが出来ませんでした。

大学入学後はタイのチェンマイ大学に留学し、ミャンマー各地やメーソットの難民キャンプ出身の友人たちと共に時間を過ごす中で、ミャンマーに強い関心を持つようになり、教育の重要性を強く実感すると同時に自分の担うべき役割について考えるようになりました。

彼らがよく言っていた言葉があります。

「自分たちは運が良く大学に通えているけど、自分たちのコミュニティには通いたくても通えない人がたくさんいる。だから今回チャンスをもらった自分たちがこのチャンスをものにして、今度は彼らにチャンスを与える側になるんだ。」

この言葉を聞いて、いかに自分が恵まれた環境にいるのかを実感し、果たして自分には何が出来るのだろうかと考えるようになりました。

また、留学中にはチェンマイ郊外にあるミャンマーのシャン州出身の移民の人々が暮らすキャンプ(migrant camp)を訪問し、タイに来たことにより母語であるシャン語を学ぶ機会を失った子供たちのために、現地NGOが行っている授業を見学させていただく機会が何度かありました。

そこでわずかながら彼らを取り巻く教育の現状を知ることができ、教育分野での国際教育に強い関心を持つようになりましたが、同時に彼らの母語であるシャン語を話せず教えることの出来ない自分の無力さを実感し、どうにかして私にも彼らの力になれないかとの思いを抱くようになりました。

タイでの山岳民族ボランティア、留学中のミャンマー人の友人たちとの出会い、ミャンマー人移民キャンプ訪問、これら3つの出来事が、私が国際協力とNGOに興味を持つようになったきっかけであり、今回シャンティでインターンを志望させていただいた理由でもあります。

インターンを通して、現地の人々の文化やライフスタイルを尊重したうえで、国際協力の教育分野でNGOがどのような取り組みを行っているのかを実際に学び、自分が果たすべき役割を見極めて行動に移していきたいです。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所インターン 佐藤遥