2019.05.23
緊急人道支援

「つながりから広がる 未来の可能性」

みなさん、こんにちは。国内緊急救援担当の飯島です。
突然ですが、私の担当する「緊急救援」、みなさんどんなイメージを思い浮かべますか?
「災害が起こったらすぐに活動にいく!」それも正解。でも、それだけがお仕事ではありません。大切なのは、災害のない平常時のつながりづくりのお仕事です。

例えば「○○地域で地震が起こった」 その時、思い浮かぶ顔がどれだけあるでしょうか。
被災地支援は、特別な技術を持つ人ばかりが駆けつけていくわけではありません。この「思い浮かぶ顔がある」ということが大切で、1つの被災地にたくさんの人・団体が集まり、様々なネットワークを活かして活動を展開していきます。一人ではできないことも、皆の力が合わされば、大きな力になること、この仕事について改めて実感しています。

そのつながり、どうやって作るの?
それは、普段の何気ない活動の中にあります。被災地支援を通して出会った現地のみなさんと一緒に協働のプログラムに取り組んだり、普段何気なく参加している会議や研修の場など、その積み重ねで顔見知りになり、相手を知り、いざというときに大きな力になるのだと思います。

中でも、東日本大震災の支援活動の中から生まれた『特定非営利活動法人 浜わらす』のみなさんとは、切っても切れない見えないご縁で結ばれています。シャンティの被災地支援の1つとして熊本、愛媛で行っている「被災した子どもたち同士の交流」の取り組みにおいて、一緒に頭を悩ませ活動する良き仲間です!

そんな浜わらすのみなさん。今年の夏、新たなチャレンジをするようです! ちょっとだけ、教えてもらいましょう!

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みなさん、こんにちは! はまわらすの理事長、佐藤です。

わたしたち「はまわらす」は、震災から8年目のこの夏、ある大きなチャレンジをします。
それは、津波を乗り越えたくましく育ってきた高校生と一緒に、なんと「海の家」を復活させるクラウドファンディングを仕掛けます!

私達の住む気仙沼本吉地区には、内陸からも沢山の人が来て海水浴を楽しむ美しいビーチがいくつも在りました。でも、そのほとんどが津波で流されてしまい、閉鎖されたままでした。
しかし今年、その美しいビーチの一つ、「小泉海岸」が、海水浴場として8年ぶりにオープンするんです!!! 気仙沼の誰もが待ち望んでいたこの日。本当に嬉しいです!
「海で暮らすことを楽しもう!」をミッションにしている私達「はまわらす」も、感無量です!

この喜びを一人でも多くの人とシェアしたい! と思っていた矢先、これからの未来を作ってゆく高校生が、「“海フェス”したい!」と言ってきたのです! それならばと、わたしたち「はまわらす」と、本吉地区を盛り上げようと様々な活動を展開している「本吉夢プロジェクト委員会」いう団体がタッグを組み、高校生を盛り上げよう! と、立ち上がりました!

高校生が、海開きの二日間「海の家」をオープンします。そこで「食・クラフト・マリンアクティビティ・音楽」を、海で存分に楽しむ「海フェス」を開催します!

【食】高校生が考案した地元の食材を使ったメニューが食べられます!
【クラフト】ビーチに落ちているプラスチックやシーグラスを使ってクラフトづくりをします。夏の思い出を作りながら、環境問題に直に触れる機会にもなります。
【アクティビティ】サーフィンやSUP、カヤックなど、夏の海を満喫!
【音楽】気仙沼で活躍するミュージシャン、DJを招いて、自然の中で上質な音楽を楽しみます!

この「海フェス」が、震災を乗り越えてがんばってきた気仙沼の、高らかな「未来の出船の汽笛」となるようチャレンジしますので、みなさま応援よろしくお願いします!

そしてぜひ、私達の自慢の、気仙沼の美しいビーチに遊びに来てください!

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つながりは、仲間の活動を応援することもまた大切な役割の一つだと私は思います。
「こんな取り組みしているんだ」とアンテナを張って、お互いに学び合える関係こそ、何年も続く良きつながりになっていくと思います。

夏は気仙沼「小泉海岸」へ! 浜わらすのみなさん、応援してます!!20190523_12