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娘と母をつなぐ絵本

2011.9.26   タイ

こんにちは。

SVAタイランド/シーカー・アジア財団の松尾久美です。

本日は、クロントイ・スラムの図書館で実施したストーリーテラー・コンテストでの

出来事を紹介させてください。

当コンテストは、ほかの2地区の図書館と合同で、年に1度、実施しています。

この日も12人の参加者が、年齢別にストーリー・テラー度を競いました。


①幼稚園・保育園の部

②小学 低学年の部

③小学 高学年の部

④中学の部

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左:幼稚園の部 2位 ベップ君(5歳) 

  愛嬌たっぷりのストーリーテラー、彼が読むとなぜかおもしろい。

  不思議な世界を作ってました。

右:小学高学年の部 1位 ファーちゃん(8歳) 

 水上マーケットのお話、売り子とお客のやりとりが生き生き、表現されてました。

 2ヶ月、特訓したとのこと(スゴイ!)。

中学一年生のムアイちゃん。

小学校にあがる前から図書館に通っていた常連さんです。

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選んだ絵本は、

ペンギンの僕と怒りっぽいママとのお話。

僕は、おもいっきり怒鳴られて、とても悲しみます、

だけど最後には、ごめんね、と謝るママに抱きしめられて、

「やっぱりママが一番さ」、というところで、

思わずホロリとさせられる絵本。

読み終わった時には、ざわついていた会場が一瞬、シーンと静まりかえりました。

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中学生の部で優勝した彼女に対して、なぜこの絵本を選んだの? と質問。


『うちのお母さんも怒りっぽいから』と、

はにかみながらの回答に、会場はどっと笑いに包まれました。

ムアイちゃんのお母さん、レックさんは、

図書館のすぐ隣りの筋でおいしいタイラーメンを作っています。

この日は、小学生の部からコンテストを見に来ていました。


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このムアイちゃんの言葉が聞こえたかと思って振り返ったら、

もういなくなっていました。


娘の晴れ姿に緊張したのかな、と思いつつ、少し残念な気がしました。

聞かせてあげたかったからです。

怒りっぽいから、の後に、

(でも、一番さ)という声が聞こえてきそうなムアイちゃんの照れくさそうなメッセージを。

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お互いに忙しい子どもたち、お母さんやお父さんたちが、

もっともっとつながっていける図書館にしていきたいなぁと、しみじみ思いました。

松尾久美

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 特集:35周年特設サイト