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タイの洪水から

2011.12.17   タイ

アジア地域ディレタクーの八木沢です。今回は、バンコクからタイの大洪水に関して

です。


今年の10月から日本でも大きく報道されたタイの大洪水。

日本でもアユタヤやバンコク近郊の7つの工業団地が冠水。

日系企業450社の工場も冠水して被害、工場の閉鎖と大打撃。


冠水した地域は、日本の東北と北関東と同じ大きさといわれています。

その結果、東日本大震災時と同じようにサプライチェーンが寸断されて、

自動車や精密機械等の世界の製造業にも大打撃を受けました。その中でも

自動車産業は、トヨタ、日産、ホンダ、三菱、いすず等8社が進出していました。

東洋のデトロイトとも呼ばれて、世界に多くの自動車を輸出していました。


また、バンコクには日本人が約4万人が住んでいることもあり報道は、工業団地と

バンコクの中心部への冠水に注目が集まりました。タイに関する日本の報道では

戦後、最も継続的に報道されたのが、今回のタイの大洪水でした。


しかし、日本の多くのメディアでは、工業団地と首都の中心部への冠水に関心が

集まり、地方やバンコク近郊の被災者の生活の様子は、ごく一部でしか報道され

ていませんでした。


下の画像は、冠水してから2ヵ月しても一度も援助されることのなかったバンコクの

ドンムアン空港の近くの地域です。水とゴミが混ざり異臭が放たれていました。実際に歩いて、SVAとシーカー・アジア財団が協力して一軒、一軒と食糧や薬、蚊取線香、水、寝具等援助物資を配布しました。路地裏の奥の家まで片道、3キロありました。その中を住民と一緒に真っ黒に水の中を歩いての配布でした。住民たちからは

「私たちのことを忘れないで、また、こんなドブ水の中を歩いて配布してくれて本当にありがとう」と喜ばれました。

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また、さらにバンコクの市内のドンムン空港に近いスラム地区。この地区も2ヵ月援助が全くなかった地区。私たちがトラックで援助物資を届けに行くと200世帯の住民が集まっていました。



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小舟で援助物資を取りに来た住民。一番、深い時は2メートル。冠水から2ヵ月後の12月7日でも大人の膝の50センチの水がありました。
大洪水から2ヵ月してもまだ、冠水している地域。首都の中心部を守るために今、冠水して犠牲になっている地域。そして、援助物資も支援も入っていない地域があるという事実。「災害があるといつも弱い人たちにしわ寄せが出る」今回も痛感させられました。

これからは水の引いた地域での教育分野での復興支援に移行していく計画です。

タイの洪水の緊急援助に対して、浄財、募金をして下さったタイ国内、また、日本国内の皆様に現場より感謝申し上げます。

八木沢克昌

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