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双方向のコミュニケーション

2016.1.25   ミャンマー

ミンガラーバー。
ミャンマー事務所インターンの山田です。

今日は、先日のNon-Formal Primary Education (NFPE)のモニタリングの際の発見をみなさんに共有したいと思います。

NFPEとは、シャンティがミャンマーの現地NGOと共同で実施している速成学習プログラムです。
このプログラムでは、小学校を退学した子どもが対象で、通常5年間の小学校の課程を2年間で終わらせることができます。
2年目修了時の試験に合格すると、小学校卒業資格も付与され、通常の中学校課程に戻ることも可能です。

写真①

そのNFPEの活動地にモニタリングに赴いたときのお話。

いつもと同じように先生たちにNFPEの実施状況を質問していきます。

一通りの質問をしたあと、ふと

「なにか私たち、シャンティに対して質問や意見はありますか?」

と聞いてみました。

すると先生は、

「シャンティはミャンマーでどんな活動をしているのですか」

と質問をされました。

これには私、非常にびっくりしました。
なぜなら、私たち自身やその活動が先生たちに伝わらないまま、モニタリングに毎月行っていたことに気づいたからです。

毎月のモニタリングでは、時間が限られている中、
活動の実施状況や課題を確認しなくてはいけないので、
一方的に私たちが質問をしてしまうことは半ば仕方がないことなのかもしれません。
しかし、私たちのそうした態度が、先生たちが自発的に発言や質問をする機会を奪っていたのかもしれません。

この質問のあとには嬉しい続きがありました。

ミャンマー人スタッフのコウーが
シャンティはミャンマーでNFPEを含むノンフォーマル教育の支援のほかに、公共図書館改善のプロジェクトも行っていることを説明しました。

すると先生は、
「NFPEの近くのジョービンガオの公共図書館も支援しているのですか」
とさらに質問をしました。

コウーが、
「支援をしています。図書館には、読み書かせを行ったり子どもたちが本を読むための児童スペースがあり、図書館員による移動図書館活動も行っています」
と説明すると、

先生が
「知らなかったわ、今度NFPEの子どもたちを連れて行きたいわ」
と話が発展しました。

写真②

NFPEの子どもたちが、図書館で本を読んだり、移動図書館活動での読み聞かせに参加すれば、彼(女)らの知的好奇心を刺激し、本を読む楽しさに気づいてくれるかもしれません。
そうすれば、普段のNFPEの学習にもポジティブな影響を与えてくれると思うので、
先生の最後のコメントはとってもとってもうれしいものでした。

この最後のコメントを得るきっかけになったのは、
「なにか私たち、シャンティに対して質問や意見はありますか?」
という質問でした。

私たちは知らず知らずのうちにモニタリングをする人・される人というヒエラルキーを作ってしまっていたのかなあ。
後者は、何か思っていることがあっても、その立場の違いゆえになかなか発言することが難しかったのかもしれません。

モニタリングの場面に限ったことではないですが
上の立場にいると思われる人が率先して、

「私に質問や意見はありますか」
「何か思ったことがあったらいつでも教えてね」

など、下の立場の人の発言を促すことによって円滑なコミュニケーションが生まれ、ひいては良い人間関係につながるかもしれません。
現実問題として難しいこともたくさんあるかと思いますが、
ちょっとした気遣いや発言がその実現の第一歩かなと思います。
私たちが経験したような、思わぬ良い結果が生まれるかもしれません。

写真③

お互いを尊重しあう双方向のコミュニケーションを大切にしていきたいなと、気づかせてくれたNFPEのモニタリングでした。

ミャンマー事務所
インターン
山田

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