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ちょっと昔のことを思い出してみた

2016.7.7   カンボジアスタッフの声

十年前の夏、ぼくはタンザニアにいた。

学生だったぼくはボランティアで「環境にやさしい村づくり」という事業を手伝っていた。さんさんと照る太陽の下、言葉も通じない現地の日雇いの少年十人ほどに混じって、来る日も来る日も朝から晩まで、建築資材となる日干しレンガの材料にするため、赤土をひたすら掘り起こしていた。

ある日の休憩中、鈴の音とともに物売りが自転車に乗ってやってきて、少年たちは飲み物を求めてわいわい群がった。前日に乗ったバスでお金をすられ、アフリカの大地で晴れて無一文だったぼくは、のどの渇きを我慢し、その光景を一人じっと眺めていた。

ほどなく、そんなぼくに気づいたのか、一人の少年が近づいてきて、何も言わずに物売りから買った
三角パックの牛乳をぼくに手渡した。

「少しでも貧しい人たちの役に立ちたい。」当時、そんな想いでこの国に来ていた。たしかにこの国も物質的には恵まれない人が多かった。でも、その少年は遠くの国から来た見ず知らずの人間に分け与える心の豊かさがあった。

カンボジアの田舎で気のいいおばちゃんに「ちょっとあんた、ごはん食べていきなさいよ」と声をかけてもらうたび、その心遣いにうれしくなると同時に、そのぺらぺらの三角パックの牛乳のことを思い出し、目頭が熱くなる。

あの牛乳、うまかったな~

カンボジア事務所
江口 秀樹

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2016年7月20日にトークイベントを開催します!
みなさまのご参加、お待ちしております。

【7/20】「ジャーナリスト×駐在員が見たカンボジアの今」~トークイベント~

「ジャーナリスト×駐在員が見たカンボジアの今」~トークイベント~
 
 

コミュニティ図書館(CLC)事業の過去記事はこちら:

2016.05 作っちゃいました
2016.05 3つか4つのいいところ
2016.04 シャンティ vs 15団体? 白熱!お悩み相談室
 

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