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為替の憂鬱

2016.9.26   スタッフの声東京事務所より

こんにちは、海外事業課の瀧です。為替相場が2016年の初め1US$=120円以上でしたが、2016年9月は、1US$=101円前後と円高になっています。

為替イメージ

シャンティの活動は主に海外で教育支援の活動を行っていますので、現地事務所へ外貨を送金し、為替差損益が発生します。

会計のルールでは外貨建ての取引時点から、決済までの期間の為替変動を金融取引として為替差損益として事業にかかる事業外の収支、つまり非経常項目ということになります。

円が安くなれば、円を両替して送金できる外貨額は少なくなります。そこで円安の間は、できるだけ円を送金を控えるほうがよいと思いがちです。ですが、お金がなければ、現地で必要な時と場所で、必要としている人たちのための事業ができません。円が高くなれば、円を多くの外貨に両替できるので、できるだけ送金しようと思いがちです。しかし必要以上に送金すれば、必要のないお金が現地へ残ってしまい本当に必要な場所での事業ができなくなってしまいます。ここに為替の憂鬱があります。

海外取引のある会社では、為替差損益の管理がとても重要です。会社は利益を得ることを目的とし、儲けた利益は出資者の株主へ分配しなくてはいけないし、利益には税金がかかるので獲得利益の計算はとても重要だからです。

しかし、国際協力に携わる団体の目的は、事業活動で、利益ではありません。寄付や補助金で頂いたお金は、基本的には事業のために使い切ります。支援者へお金を返還することは前提でなく、余ったお金に税金が課されることもありません。

為替差損益は、本業から生じたものではありません。益でも損でも、市況の変動から不可避的に生じるものです。

公益公共のために実施する事業ですから、円で調達したお金を現地で、必要な時に十分なお金を送金しなくてはなりません。事業と関係ない為替相場の変動の損益に惑わされることなく、本業へ邁進にしなくてはいけないと、考える今日の頃です。

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