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NGO海外研修プログラムに参加中です!

2017.3.4   ミャンマー

皆さん、ミンガラーバー!(こんにちは)
現在シャンティミャンマーpyay事務所でNGO海外研修プログラムに参加させていただいております、
大阪市立大学経済学部4年生の鮒子田真梨子と申します。

2年前に1週間、カンボジアでシャンティの絵本を届ける活動に参加し、途上国における教育普及に関わりたいという思いを抱きました。「これから自分が教育普及に対してできることを考える」「現場で活動されるNGOの視点で教育の現状を知る」という目標を立て、今回の研修に参加させていただいています。
3週間の研修を終えて学んだことを4点述べたいと思います。

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ノンフォーマル教育でライフスキルを学ぶ子どもたち

①ヤモリが鳴く!
大阪生まれ大阪育ちの私にとっては衝撃でした。お風呂場で目が合うこともあります。名前を付けたら愛着がわくと日本人職員の方々からアドバイスを受け、Pyay県だけにぴーちゃんと名付けました。10cm弱の体からは想像もできないほどけたたましく「キーキー」と鳴くため、夜中に目が覚めることもあり、彼女はペット、同居人の枠を超え、もはや私の部屋の主です。
冗談はここまでにして、本題です。

②現場を知ることの大切さ
ミャンマーを訪れる前は、文献での知識から、識字率は約90%、就学率も80%を超えているという事実を知り、案外問題はないのではないのかと考えていました。また、大学では経済発展と教育の関係性について勉強し、経済発展のための教育の重要性は認識していても、個人レベルにおける教育の必要性は意識しておらず、「なぜ教育が必要なのか、よい教育とは何なのか」に対する考えをまとめることができずにいました。今回、研修中に公立図書館改善事業、寺院学校改善事業、ノンフォーマル教育事業のモニタリングに同行させていただき、たくさんの図書館員、教員、保護者の方、子どもたちにお話を伺う機会をいただきました。そこでは、統計的には識字率や就学率が高くても、想像以上に中退者が多いこと、そして残りの数%に入っている子どもたちにアプローチすることの大切さを実感しました。また、純粋に学びたい、学校に通いたいと思う子供たちがいる現状を目の当たりにし、教育の必要性について一生懸命考えることも大切ですが、まずはその子どもたちが学びたいことを学ぶことのできる環境を作ることが大切ではないかと考えました。

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ノンフォーマル教育で学ぶ子ども

③協働することの大変さ
モニタリングに同行させていただいた際、シャンティ側に提出してもらわなければならない書類が何らかの行き違いで提出されていないようでした。日本人職員の方が、状況を説明し、なぜその書類が必要であるのかを詳しく説明されていました。またある日、今度は移動図書館活動において話し合いが行われていました。公立図書館の図書館員の方は学校側の要請を受け、その学校を訪問したい一方、シャンティ側としてはターゲット校として指定している学校を訪問してほしいという意見の相違がありました。日本人職員の方はなぜこのターゲット校に訪問してほしいのか、どうすれば要請された学校を訪問できるのか、一緒に考えていらっしゃいました。そのとき感じたのは、直接会って話し合うこと、理由をしっかり説明することの大切さです。そもそもミャンマー語や日本語といったお互いの母語で会話ができない中、直接会って話し合うことは誤解を防ぐカギだと思いました。また押し付けるのではなく、理由を説明することで、双方が納得して活動を進めることができるのだと実感しました。

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ノンフォーマル教育関係機関とのミーティング

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公共図書館の職員とのミーティング

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村落部の住民へのインタビュー

④本の大切さ
今まで私は教育に関心があっても、公教育について勉強することが多く、ノンフォーマル教育、まして図書館や本の重要性についての知識はほぼ皆無でした。そんな中、ミャンマーにおけるシャンティの活動を知り、様々な角度から「本」を見ることで、一番実感したのが本の重要性です。本が知識を与えるというのはもちろんです。実際、ある図書館員の方に、本を読む大切さについて質問させていただいた際、「ミャンマーを発展させるため」とおっしゃっていました。この答えを頂いたときに少し衝撃を受けたと同時に、それだけ如実に本を読むことが知識を取得できるツールであると実感しました。その一方、今まであまり考えもしなかった、本の役割があると感じました。

(1)楽しみ
(2)本を通じたコミュニケーション
(3)自己決定
(4)多様な選択肢
です。

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公共図書館外観

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公共図書館で本を読む子どもたち

(1)楽しみ
趣味が読書と答えた子どもたちが多くいました。保護者の方の家事や仕事の手伝いのあと、本を読む子どもが大変多かったです。また、学校の教科書を読んでいるという子どももいました。それだけ読書をすること自体が楽しみになっていることがわかりました。

(2)本を通じたコミュニケーション
公立図書館に訪問した際、図書館員の方が、本の紹介や読み聞かせを通して子どもたちとのコミュニケーションが増えたとおっしゃっていました。また子どもたち同士でも、本の内容について話をすることもあるようです。図書館という学校以外の場で、図書館員や同じ群に住む人々、また今まであまり話をしたことのない同年代の子どもたちとのコミュニケーションが増えることで、社会性を身につけたり、精神的な支えとなる人間関係を構築できるのではないかと考えました。

(3)自己決定
今まで意識したこともありませんでしたが、自分の読みたい本を選ぶということ自体も、大げさに言えば自己決定を養うことに繋がります。シャンティがpyayで活動する前は、絵本や児童書が少なかったようで、選択肢があまりなかったようです。しかし、現在は少しずつその選択肢が増え、図書館員の方々には子どもたちが読みたい本を読めるよう、あまり本を勧めることをしないように伝えていらっしゃるそうです。ミャンマーの教育上、詰め込み型教育が当たり前とされていたり、従順さをよしとする傾向がありますが、その良さを生かしつつも、本の選択を通して自己決定、自己判断をしっかりできる子どもたちになってほしいと思いました。

(4)多様な選択肢
子どもたちに将来の夢を聞くと、圧倒的に学校の先生か図書館員になりたいという答えが多かったです。子どもたちにとって身近な存在である、教員や図書館員の方々に憧れを持ち、自分もそうなりたいと思うことは素晴らしいことだと思います。またシャンティの職員の方々は、ノンフォーマル教育の教員や図書館員の方々と深く関わり、時には指導や助言もされているので、子どもたちがその方々を理想とするのはご活動の賜物だと感じました。その一方で、絵本や児童書を通してより多くの職業に触れ、その職業選択ができるようになってほしい、もっといろいろな社会を見てほしいと思いました。

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図書館員の方による読み聞かせの様子

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自分で描いた絵を持って自慢げ!

初めて一人で海外に行く!という自分の中ではなかなかの挑戦だった今回の研修参加ですが、ここまでたくさんの気づきを得ることができ、自らの将来を再考するうえで刺激となる体験をできたのもひとえに、周りでご教授くださり、また支えてくださったミャンマー事務所の中原所長、阪口さん、山田さん、ミャンマー人スタッフの方々、日本事務所の鈴木さん、山本さんをはじめとする皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。
残り1週間も後悔のないよう、最大限勉強させていただこうと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

ミャンマー事務所 鮒子田 真梨子

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