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目を背けずに向き合うこと

2017.6.6   アフガニスタン

5月31日にカブールで大規模な自爆テロがありました。
多くの一般の市民が巻き込まれ、死者は150名以上、負傷者は400名以上とも言われています。
カブール中心部の各国大使館が集まる地域を狙った犯行だとみられています。

カブールのその後も別地域での第2弾、3弾の爆発が続き、カブールは緊急事態として市内の道路が封鎖されました。

こういった爆弾事件に限らず、武力衝突や、ミサイルなどに巻き込まれて亡くなった方がたの身柄は一カ所に集められ、家族が引き取りにいきます。
一度に亡くなる方の人数が多く、安置所といっても、家族にとっては非常に無残な対面になります。

シャンティにも過去に爆弾事件や武装襲撃に家族が巻き込まれ、辛い体験をした職員がいます。
家族は最後まで望みを持って安置所に向かいます。中から自分の愛しい人の無残な姿を見つけた時、泣き叫ぶ声があちこちで聞こえるといいます。辛くても、故郷に戻してあげたいと家族自身が亡骸を自分たちの手で運び出し、家へと連れて帰るのです。

女性は安置所に出向くことができず、心配を抱えたまま家で待機をしなければいけません。迎えにいった家族に、夫の無事は確認できたのかと電話が鳴り響きますが、誰も伝えることができず電話音だけが鳴り響き続けます。

報道では死傷者の数が発表され、数日後には忘れ去られて行きます。
実際の現場の状況は耳を塞ぎたくなる、目を背けたくなる光景が広がっています。

 

2002カブール全景3
かつてのカブールの様子 (2002年撮影)

JALバザール1
バザール(市場)の様子 (2007年撮影)

 

わたしは、すぐ真後ろで装甲車が爆破された時のことを思い出しました。
すれ違いざまに見えた若い笑顔の兵士は一瞬にして帰らぬ人となりました。

毎日のように起こる悲劇、どこか遠い世界のことだと、今自分の周りでなくてよかったと、日々の生活の中では忘れてしまいがちです。

ただ、紛争が続けば続くほど悲劇が悲劇を生み出し、憎しみが憎しみを生む悪循環に陥っていきます。憎しみの矛先も広がって行きます。

そんな社会で生きている人たち、子どもたちがいること、同じ地球上で起きていること、そして爆弾テロや紛争が引き起こす無残な現実にわたしたちは目を背けず向き合い、共に平和な社会の構築に歩んでいけたらと思っています。

 

IMG_0086
アフガンの子どもたち 写真:川畑嘉文

 

犠牲者のご冥福を心よりお祈りいたします。

アフガニスタン事務所
山本英里

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
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