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6月20日は「世界難民の日」-再び子どもたちに笑顔が戻るように

2018.6.15   東京事務所より

タイ国境にあるメラウキャンプの外観
(タイとミャンマー国境にある難民キャンプ)

世界ではいま、3秒にひとりが、故郷を離れ、避難生活を強いられています。

紛争や人権侵害などから命を守るため、母国を離れ、避難生活を余儀なくされた「難民」。
難民問題は遠い地の話ではなく、日本を含む世界全体の問題と言えます。

6月20日は「世界難民の日 (World Refugee Day)」です。
「世界難民の日」に合わせて、難民問題について考えてみませんか?

世界難民の日とは

2000年12月4日、国連総会決議で制定された「世界難民の日」は、難民の保護や援助に対する世界的な関心を高めること、難民支援を行なう国連機関やNGOの活動や支援への理解を深めること、故郷を追われた難民の逆境に負けない強さや勇気、忍耐強さに対して敬意を表す日として存在します。

6月20日はもともとOAU(アフリカ統一機構)の「アフリカ難民条約」発効を記念する「アフリカ難民の日 (Africa Refugee Day)」でした。アフリカに限らず、世界的に深刻化している難民問題に注目し、「世界難民の日」として定められました。

この「世界難民の日」にちなみ、世界中で様々な関連イベントやキャンペーンが開催されています。

世界難民の日にタイ国境の難民キャンプで「サッカーフェスティバル」

シャンティは「世界難民の日」にあわせて、在タイ日本大使館、公益社団法人日本プロサッカーリーグ、国際交流基金バンコク日本文化センター後援のもと、タイ国境の難民キャンプでサッカーフェスティバルを毎年開催しています。2018年もタイ国境にあるウンピアム難民キャンプで、サッカーフェスティバルを開催します。

難民キャンプでのサッカーフェスティバルの様子
2017年子どもたちの親善試合の様子(ウンピアム難民キャンプ)

サッカーフェスティバルでは、福島県福島市出身でジュビロ磐田でのプレイ経験を持つ、バンコク在住の本田慎之介氏(CREER FCコーチ)が、難民キャンプの子どもたちを対象にしたサッカー教室を行ないます。サッカー交流を通じて難民キャンプの人々を励まし、個々人の価値を尊重する精神を育むと同時に、本田氏によるサッカーに関した絵本の読み聞かせを通じて子どもたちに夢を持つこと、読書の大切さを伝えることを目的としています。

タイ国境 ウンピアム難民キャンプ「サッカーフェスティバル」開催  元Jリーグ選手が難民キャンプの子どもたちにサッカーを指導

 

シャンティの難民支援の歴史

シャンティの前身、曹洞宗東南アジア難民救済会議(JSRC)が1980年にタイにあるカンボジア難民キャンプで活動を開始して以来、シャンティは35年以上難民支援に取り組んできました。

1980年代のカオイダン難民キャンプ

1980年代のカオイダン難民キャンプの様子

シャンティは、難民問題の本質は「民族アイデンティティ喪失の危機」と考えています。命からが身一つで祖国を逃れた難民たちが祖国から持ち出せるものは、ごくわずかしかありません。自らの文化的アイデンティティは、将来祖国に帰還するとき、希望や尊厳を回復させる上で必要不可欠で、生きる勇気や自立につながります。

1985年には、タイのラオス難民キャンプで印刷所と図書館活動を行い、2000年にはミャンマー(ビルマ)難民支援事業を開始しました。2001年の同時多発テロの後、アフガニスタンの国内避難民の家族への食糧支援やパキスタンへ逃れた難民の子どもへの支援も行ってきました。

難民キャンプ内に常設図書館を開館し、キャンプ閉鎖まで運営しました。カンボジア難民キャンプの図書館で学んだネルさんは、図書館で学ぶことができた喜びを語ってくれました。

「難民キャンプで暮らしていた頃、図書館に通いました。毎日本を読む時が唯一幸せを実感できる時間でした。祖国を知らない子どもたちが自国の民話に触れられることはとても大きな意味があったと思います。」

喜びや悲しみの感情を忘れてしまった子どもたちに再び笑顔が戻るよう、難民キャンプでの支援の経験が、現在の活動に受け継がれています。

ミャンマー(ビルマ)難民の帰還に向けた取り組み

1984年にタイ・ミャンマー国境に設置されたミャンマー(ビルマ)難民キャンプは、一時は15万人以上に膨れ上がりましたが、第三国定住や本国帰還などで2017年時点で、約10万人が暮らしています。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

難民キャンプで生まれた子どもたちは祖国を知りません

難民キャンプ内では、子どもの増加による校舎や教材の不足、教員や指導者の海外流出、新たな教員・職員の雇用や研修にかかる時間や経費などの問題を抱えています。こうした問題は教育の質の低下を招き、子どもたちの不登校や中退の要因となることが懸念され、ミャンマーに帰還した後の生活に適応する教育を提供することが重要となってきます。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

絵本や図書館があることで祖国を知らない子どもたちが自国の文化に触れることができます

シャンティは2000年からタイ国境の難民キャンプにて、コミュニティ図書館事業を実施し、住民への情報提供を図書館の重要な役割の一つとして、難民キャンプ委員会や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力をしてきました。2014年にコミュニティ図書館にパソコンを設置し、制限の多い難民キャンプ生活の中で、重要な情報収集の場を提供してきました。図書館員によるサポートや複数言語の情報紹介などで、非識字者や、障がいを持った人々、少数民族にも配慮をしています。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの取り組みについて詳しくはコチラ

難民問題は遠い地の話ではありません

世界情勢の変化により、難民の数は年々増加しています。そして、難民問題は遠い国の話ではなく、日本を含む世界全体の問題と言えます。
「世界難民の日」に合わせて、ぜひ「難民」について考えてみませんか?

世界の難民と日本の私たち

本を開くことは、未来を拓くこと

本は子どもたちに「言葉を知る喜び」や「知らない世界」を教えてくれます。自国の文化や誇り、人として大切なことを本から学びます。子どもたちが1冊の本から生きる希望を見つけ、未来を切り拓けるように、私たちは本を届ける活動をしています。ぜひ、応援よろしくお願いします!

アジアの図書館サポーター

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