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悪化するアフガニスタン帰還難民の危機状況、支援継続へ向けて

2017.7.25   アフガニスタン東京事務所より緊急救援

アフガニスタン事務所長の山本です。

2017年のアフガニスタンの人道支援計画によると、アフガニスタンでは2011年からアフガニスタンの貧困率は悪化傾向にあり、人口の4割の国民が最低限の食料にありつくことができない状況だといわれています。特に子どもたちの栄養失調は深刻な状況に陥っています。

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アフガニスタンの状況は年々に複雑化しています。長年の紛争により故郷を追われている人々や収入減が立たれたことにより生活苦に陥っている人々たちへの支援が必要になってきましたが、国内における複数の集団による戦闘地域は増加傾向にあり毎年こうした治安不安による国内避難民の数は増加しています。

そういった国内情勢が安定しない状況の中で、イランやパキスタンなどの隣国における難民の帰還が強制的に開始され、アフガニスタン難民のパキスタンからの帰還は、昨年(2016年)7月から約62万人が帰還しました。UNHCRおよび国際移住機関(IOM)は2017年中にパキスタン以外の隣国からも含めて約90万人から150万人の難民が帰還すると予測しています。

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ナンガハル県においては、2017年の5月末時点で47,945世帯(非登録難民24,873世帯・登録難民23,072世帯(30万人以上))が滞留し、同県の全人口約150万人 に対して20%以上を占めていることになります。

シャンティでは、今年の3月から8月までに、非登録帰還難民1,700世帯及び脆弱層を抱えるホストファミリー100世帯の、合計1,800世帯、約12,240名を対象に、食糧及び物資を配布する計画です。現在、ナンガハル州内の対象地域にてフィールド調査を実施しながら、対象世帯の特定を行っていますが、支援が行き届いておらず引き続き支援の延長が必要となっています。

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長年パキスタンで暮らして来た人々は故郷とはいえ、新たな土地での生活に不安の表情を隠せません。登録が住んでいない子どもたちは、一時的に近くの学校に入学を許可されていますが、言葉が違うことから現地の子どもたちからからかわれたり、先生の話すことが理解できずにいたりしています。

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ジャララバードに開設する子ども図書館には20~30名の帰還難民の子どもが訪れています。
故郷に戻ったものの、定住できる場所もままならず日々の食料の確保も難しい状況です。どうか子どもたちの笑顔が絶えることのないように帰還難民への緊急支援を継続していけるようご協力をお願いいたします。
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