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【9.11】あれから16年

2017.9.11   アフガニスタン東京事務所より

アフガニスタン事務所の山本です。

今日は2001年の9.11同時多発テロからちょうど16年目になります。

同時テロ多発事件の首謀者はオサマ・ビン・ラディン率いるアルカイーダというテロ組織とされ、アルカイーダの引き渡しを拒んだ当時のタリバン政権に対して報復攻撃として10月にアフガニスタンへの空爆攻撃が開始されました。

 

この頃のアフガニスタンはタリバン政権が国土のほとんどを支配していましたが、タリバン政権下において国連はじめ援助支援は一部のNGOの活動を除き撤退状態が続いており、長年の紛争によるインフラの崩壊、貧困、干ばつによる飢餓などに一般の人々は苦しめられていました。

 

そこに突如始まった空爆攻撃。テロ組織の拠点への攻撃の中で多くの市民が巻き込まれると同時に、隣国へ600万人ともいわれる大量の難民が生まれることとなりました。シャンティが活動を開始したのは2002年からです。隣国パキスタンへ流出した難民への支援、国内で取り残された人々への支援活動を主に開始しました。

帰還する難民を乗せた車
帰還する難民を乗せた車(2002年)

戦争が長期化することで、家族を失った人々の中には、相手が誰であれ殺害した相手に対して恨みを募らせ、恨みが大きければ大きいほど報復攻撃に走ることが出てきます。また支援活動が滞り、市民が巻き込まれる事件が相次ぐことで、国際社会に対する不信感が増大し行きました。
今年、米軍が撤退から一転アフガニスタンへの増派を決定しました。16年間経過した今、ISという新しい勢力によりアフガニスタン国内における紛争地帯は拡大しています。一方で、治安不安により、支援団体の活動はままならず、アフガニスタンは再び世界から孤立した国になりつつあります。

2002年、長い間紛争で閉鎖されていたアフガニスタンがようやく復興に向けて本格的な支援活動が再開されたとき、支援活動に携わった多くの人たちはかつて自分が支援を受けた恩返しをしたい、という声が多く聞こえました。

 

カブール全景3
アフガニスタン カブール全景(2002)

カブ-ル1
カブール市内の様子(2002年)

シャンティの活動に賛同してくれた職員のほとんどは元難民で、難民キャンプ時代に支援を受けたこと、子どものころ、青少年のころ支援活動を得て交流した日本人との良い思い出がきっかけで活動に携わったといいます。

 

 

マジガンドゥ-ル村の青空教室
マジガンドゥール村の青空教室(2002年)

 

2017年現在、アフガニスタンの渡航がままならい状況が続いており、アフガニスタンの人々とのコミニケーションチャンネルが途切れつつあることが懸念されます。市民同士の交流を続けられるチャンネルを持ち続けることは、平和の糸口を見つけるうえで非常に重要です。

 

シャンティではこれからもアフガニスタンでの子どもたちへの教育支援の活動を継続していきます。

スータン村の青空教室6
スータン村の青空教室(2002年)

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