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第三回「図書館にいる人びと」

2017.9.22   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

こんにちは。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所から、第三回目の「図書館にいる人びと」をお届けします。私たちの事務所のFacebookでは “People At Library”と題して英語でご覧いただけます。

●「図書館にいる人びと」のストーリー

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「私の名前はアウンサンです。今朝はサッカーの試合に参加してきました。ですので、ここ(図書館での研修会9には朝からは参加することができませんでした。
私は29歳です。難民キャンプで、私はサッカーをしています。そして高等教育機関であるALCC(英国国教会言語コンピューターセンター)のパソコンの教室で働いています。
その学校には小さな図書室があり、私はその学校図書館の管理に懸命に取り組んでいます。
このキャンプには11年ほどいます。6年か7年前に、私はこのキャンプのすべてのコミュニティ図書館を訪れ、本を借りたり本を読んだりしたことがありました。その時、私は好きな伝記がありました。英語をビルマ語訳にした図書でした。
キャンプ内に図書館があることはとても良いことで、とても便利です。私たちは情報に関して図書館を頼ることができるからです。」
―2017年7月、メラ難民キャンプにて


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「私はここに7年間ほど暮らしています。ミャンマー出身で、キリスト教、ローマカトリック教徒ですが、(プロテスタント教派である)セブンスデー・アドベンティスト教会の学校に勤めています。問題ありませんよ。
私は植民者の子孫です。つまり、私の曽祖父は、世界大戦中にビルマに英国から来たのです。そして母親側はポルトガルから来ました。そうして植民者の残存者がいるでしょう、私の父、そして祖父はそこ、アジアで生まれたのです。私はここでは少し異なっているのです。私はイギリス系なのです。私には名字があります―私たちは「ダーソン」一家です。「ダーソン」とは欧州諸国からの名前ですね。しかし、私たちはビルマで生まれました。そして私たちは… しかしビルマ政府は、身分証明証を皆に配布したときに、私たちだけは…。なぜなら、私たち、私の父はイギリス系の名前を持っていたからです。とはいえ、私たちはビルマで生まれましたし、私たちはビルマ人になりたかったのです。けれども私たちは受け入れられなかったのです。ですので、私たちは移住しました。
私たちの家族にとって、身分証明、つまりNRC(国民登録カード)を得ることはとても難しいです。国民登録カードをもし持っていなければ、たとえ教育を受けていたとしでもお役所での職を得ることは難しいのです。もし公務員の職を得られずに、そして年をとると、年金を受け取ることはできないでしょう。ですので、私たちは働きに来たのです。
私はただここの辺りで、子どもたちに教えます。英語、ビルマ語、その他の教科。それでお金をもらい、生計を立てます。私は独り身です。姉とともに暮らしています。彼女は未亡人です。3人の子どもがいます。子どもたちはみな大きくなり、教育を受けています。しかし、彼らは公務員職のような仕事を得られません。ですので、彼らもここに来て、娘の一人は今奨学金をもらい、バングラディッシュで勉強しています。彼女はここに来てこの機会を得ることができたのです。もしビルマにいたら、この機会を得られなかったでしょう。彼女はビルマで生まれ、ビルマの名前を持ち、そしてビルマ語をとても上手に話します。すべてあるのです!私たちはビルマ文化にのっとって生活しています。でも難しいのです。そこれ彼女はここに来てやって挑戦してみたときに、その奨学金を受けたのです。
私は2010年にここに来ました。この図書館のことを前から知ってはいませんでした。けれど、ほかの先生たちはここに来ていたということを知っています。今年は学校が私をこの研修に送りました。この場所に来ることができ、とても光栄です。私はビルマで公立の学校に通い、そして卒業しましたが、このような図書館はありませんでした。ここでは子どもたちへの機会がたくさんあります。」
―2017年7月、メラ難民キャンプにて


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「私は19歳です。カレン族です。私の家族と私はミャンマーから来ました。私はキャンプ内の短期大学(TJC)で先生をしています。私は図書館に本を読みに来ます。図書館には私たちが読む本があるので、そうして私たちを支えてくれる本を私は読むのです。読むことで、より多くの可能性を得ることができ、また今まで知らなかったことへの理解を得ることができます。本は私たちに知恵を与えます。そしてより多くのことを習得するのです。私が図書館に来る理由はさらなる知識を求めるためです。私自身のために知識を求めるのみならず、私のコミュニティ、私の生徒、そして私の家族と共有するためでもあります。
私が図書館に来はじめたのは、12歳の時です。その時から私は図書館にきて本を読んでいます。」
―2017年7月、タムヒン難民キャンプにて


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私たちの難民キャンプでの図書活動の一つに、キャンプ内の学校の先生を対象とした研修会があります。これは年に一度各キャンプごとに行われ、今年は6月にカレニー族が多数を占める北部の2カ所所の難民キャンプ、そして7月にカレン族が多数を占める7カ所の難民キャンプで開催され、計226人の参加がありました。
研修会に参加する先生たちの中には、初めて図書館を訪れた人や、以前から図書館を利用してきた人もいます。この研修会によって、コミュニティ図書館の提供するサービスや学習参考書などの図書の活用方法を先生たちに知ってもらい、より多くの人びとに必要な図書を届けたいと考えています。

ただ学校に行く機会を作るのみならず、質の高い教育をみなに保証することは、ちょうど2年前に各国のリーダーによって合意された持続可能な開発目標(SDGs)の一つにも掲げられています。シャンティの支援活動を通じで、限られた教材をもとに行われている難民キャンプの学校の授業の質の向上に少しでも貢献したいと思います。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の活動へのご支援は、こちらからご参加いただけます。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 田村

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