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ようこそ!子ども図書館へ

2017.9.25   アフガニスタン

サラーム!アフガニスタン担当の浅木です。
さて、「サラーム!」で始まるということは、今回はアフガン事業のご紹介です。

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アフガニスタンというと、「中東」というイメージが強いかもしれませんが、国連が提示している地域の分け方に準ずると、南アジアに位置します。
地域で区分するのかそれとも文化圏で区分するのかで、アジアにも中東にも捉えられる国です。
また旧ソ連の国とも接していますので、さまざまな文化・民族が存在しています。

 

今日は、そんなアフガニスタンの東部ナンガハル州、ジャララバード市にある「子ども図書館」の様子をお伝えします!
図書館と呼んでいますが、読書・読み聞かせに参加できるだけでなく、お絵かき、縫製教室や学習指導、イベントも行っており、日本の児童館に近い空間です。

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自由に本を読める図書スペース

 

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月1回のイベントでは、子どもたちが自発的に寸劇や歌の出し物をします。

 

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実は地震大国のアフガニスタン、防災教室も行っています。

 

子ども図書館には、午後の授業前に図書館で過ごす子、授業の前に来る子、学校に行けない子など、毎日延べ120~150人の子どもたちが来館しています。日本の学校にある図書室と比べても利用者が多いですよね。

 

アフガニスタンの学校はどこも生徒数が1000人を超えるマンモス校ばかりです。多くの学校が教室・先生が足りないなどの理由から、朝・昼・夕方の3部に分けて授業を行っています。そして、児童生徒1人が学校で学べる時間は、とてつもなく限られています。

そんななか、ここ最近ではある変化が見られるようになりました。

利用者の声 アブドゥラ・ソハイルくん

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「アフガニスタンに帰ってくる前、私たちはシャムシャト難民キャンプ(パキスタンにあるアフガン難民キャンプ)に住んでいました。パキスタン政府から私たちに対して、パキスタンを離れるよう通達があり、アフガニスタンへ戻ってきました。父は働きものですが、帰還後はしばらく職が見つからず、今は警備員として働いています。しかし収入は少なく物価が高いため、私は、半日を市内でプラスティックを集め売って過ごしています。残りの半日はこの子ども図書館へ来て、アフガニスタンの子どもと同じように勉強しています。」

 

利用者の声 タジャラ・ファジル ムハンマドさん

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「5か月前にシャムシャト村(パキスタンにあるアフガン難民キャンプ)から戻りました。今は、子ども図書館のあるジャララバードに住んでいます。父は病気で仕事がありません。稼ぐことができれば学校に行くための文房具を買えるから、仕事を再開するまで待って欲しいと言ってわれています。しかしここでは、すべてが高価で、父も仕事を見つけられないでいます。ただ時間が過ぎていくだけの生活が嫌になることもありますが、子ども図書館では裁縫や手工芸といったものも学べます。ここで得た技術を使って少しでも家計を支えることができればと思っています。

この図書館で働いている先生たちが、共に挑戦してくださっていることに感謝しています。将来、私たちを変わらず支えてくださることを願っています。」

 

彼らは、2016年6月パキスタン政府の政策強化により、パキスタン国内で避難していた土地を追われた、元難民の子どもたちです。約20~30人の同じ境遇の子どもたちが毎日子ども図書館を利用しています。

 

ジャララバード市内にも約3000人の不就学時がいると言われていますが、日々流入してくる帰還民にアフガン政府、国内学校も十分な対応ができずにいます。帰還した人々も、住む場所の確保で精一杯、親たちが仕事をみつけることができない、編入に必要な書類をもらうには危険な地域に行かざるを得ない等の理由から、半数以上の子ども達が通学をあきらめ、路上での労働に従事しているようです。

 

学校に行けるようになった帰還民の子どもたちも、パキスタンで育ったため、アフガニスタンの子どもたちとの間に言葉や文化の壁があるのも事実です。

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それでも、この「子ども図書館」の扉は誰にでも分け隔てなく開いています。帰還民の子どもたちにも心休まる場所となるように、また帰還民・アフガンの子どもたちが共に尊重しあえる場になるように、アフガニスタン事務所のスタッフ一同、頑張って行きたいと思います。

ぜひとも応援、ご協力よろしくお願い致します。

 

ニュースレター「シャンティ」でも取り上げています

帰還難民の様子や「子ども図書館」のある地域について、ニュースレター「シャンティ」2017春号でも取り上げています。(インターネット上で電子ブックで読むことができます)

【電子ブック】ニュースレター「シャンティ」2017春号(Vol.289) 

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