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2018年 年頭のご挨拶 専務理事 岡本和幸

2018.1.4   東京事務所より

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。専務理事の岡本です。昨年4月に就任した新人です。

私は昨年、ラオスへ視察に行ってきました。シャンティの事務所がある古都ルアンパバーンは世界遺産にも登録されている観光地で、昔ながらの街並みが残っています。しかし時代の波もあり、観光客向けのおしゃれな店もたくさんでき、メコン川沿いには川風に吹かれながら優雅に地元料理を楽しむ店や、観光客が集うショットバーなどもたくさんあります。

ルアンパバーンは“ラオスの京都”とも言われ、お寺がたくさんあります。街の名物は朝の托鉢。托鉢は日の出と共に行われ、街の人々のところへ大勢の僧侶が列をなして、鉢をかかえて歩いてきます。一列になって待ち受ける街の人たちは、ほんの一握りのごはんやおかずを鉢の中に入れていきます。必ず平等に入れなければならず、知り合いだとか、イケメンのお坊さんがたくさんもらえるということはないのです。

私が滞在していたある朝の托鉢で、お坊さんたちの衣が、全部新品になって輝いていることに驚きました。それは夏安居(げあんご)の始まりの日でした。雨季の間は雨が降って道路がぐちゃぐちゃになる上に、蛇や獣の危険も増し、さらに伝染病をもたらす蚊が発生するので、僧侶たちは街のお寺に集まって、およそ3カ月間、集中的な修行をおこなうのです。前日から街の人たちは集まってきた僧侶の労をねぎらい、また新しい衣を寄進する。つまり文字通りお布施(布を施す)をして、旅の間に汚れた着物を新調してあげます。だから僧侶の衣が全部新しかったのですね。

元来紙がない時代にできた仏教は、お経(釈迦の言葉)を記憶しますが、安居中はお互いに記憶しているお経が間違えてないかみんなで読誦(どくじゅ)して確認したり、修行の出来を競ったり論議したり、厳しい修行が行われるそうです。

夏安居という習慣があるように、雨季は人の移動が制限されます。街をはずれると、舗装された道路は少なく、雨季には車で入れない地域がたくさんあります。蚊の攻撃もすさまじくて、気がつかないうちに赤い点々が無数についているような状況になります。シャンティが支援しているのはそうした地域なのです。時代の波に流される前に、古さの残るルアンパバーンを訪れてみられてはいかがでしょう。

さて、今年もよろしくお願いします。シャンティ職員一丸となってアジアの子どもたちの未来のために奮闘していきます。皆さまのご協力よろしくお願いいたします。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
専務理事 岡本 和幸

岡本和幸(シャンティ国際ボランティア会 専務理事)

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