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【クラフトエイドインターンを終えて】モン族の刺繍絵本とは?

2017.12.26   クラフトエイド

今年8月から、大学生の安部さんにクラフトエイドのインターンとして勤務頂きました。
インターンを通してお手伝い頂いたことを、安部さんにレポートして頂きましたので、ぜひご一読ください!

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こんにちは!クラフトエイドでのインターンを終えた安部と申します。
私はこの期間、長年クラフトエイドで保管していた「刺繍絵本」のデータ化を行いました。ここでの刺繍絵本とは、山岳少数民族モン族の手刺繍で作った布製の民話の絵本です。
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以降、モン族によって作られた色鮮やかで美しい刺繍絵本をご紹介します。

モン族は中国南部、ベトナム、ラオス、タイなどの山岳地域に居住する少数民族集団です。
もともと文字を持たないと言われるモン族は、自分達の歴史や民話などを得意とする刺繍で表しました。文字の代わりに刺繍で表すことで、民族の歴史や誇りだけでなく、刺繍の技術を次世代に伝えいました。
刺繍絵本作りは、シャンティがタイ北東部のバンビナイ・ラオス難民キャンプを支援していた際、子ども図書館活動やモン族の民話記録などに携わっていたスタッフ「安井清子さん」がきっかけとなって始まりました。
当時安井さんは、図書館にやってくる文字の読めない女の子たちのために識字教室を開き、そこで手刺繍で単語カードを作ったことが始まりとなり、絵本も試しにやってみようということで刺繍での絵本作りが始まったそうです。
日本の本を真似て作った、モン族の方々が得意とする刺繍での絵本作り。刺繍絵本作りの活動が図書館で始まったことで、図書館は大勢の子どもたちであふれる活発な場となっていきました。
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今回シャンティに保管されていた刺繍絵本に中から32冊をスキャンし、データとして残しました。
データとして残してみると、この32冊の刺繍絵本の総ページ数は約1080ページにもなることが分かりました。
そして、1枚1枚丁寧に鉛筆で下書きされてあり、色鮮やかな糸で描かれていてとても綺麗です。モン族の人々に伝わる豊かな表現力とその技術、独特のセンスに驚かされました。
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現在、テレビやスマホなど電化製品が普及し、日本やラオスで本離れが進んでいると言われています。
このインターンを通して、豊かな心を育む絵本の力と同時に、モン族の伝統技術や背景などを感じることができました。
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この刺繍絵本は、11月に開催した「クラフトエイドとフィームー展」で展示し、たくさんの皆様にご覧頂きました。
今後も展示できる機会などを作っていければと思っております。

今年もあとわずかとなりました。気候もどんどん寒くなって参りましたので、皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。来年もクラフトエイドをよろしくお願いいたします!

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