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セイラー職員の涙と決意

2018.1.16   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

こんにちは。
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の菊池です。
 
皆さま、いつもミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の図書館事業を支えてくださり、本当にありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
 
私たちの事務所は、1月3日が仕事始めで、先週から各難民キャンプで図書館関係者による計画会議が始まっています。この会議では、今年一年間の計画を共有し、1年間の目標を立てました。また、計画会議後には、図書館委員会や図書館員、青年ボランティアも含めて、スキルアップ技術交換会も実施しました。
 
昨日、所長代行のセイラー職員と二人で打ち合わせをしたのですが、その打ち合わせが終わった後、彼女が少し間をあけて、この数日落ち込んでいるの、と話してくれました。どうしたの?と聞くと、先週訪問したキャンプで、ある図書館をモニタリングした時に、数人の図書館員が、図書館員としての仕事が十分にできておらず、図書館の中がきれいに掃除されておらず、子どもたちへの活動にも身が入っていなかったこと、あることを指摘した時に、「そんなこと初めて聞いたわ」と言われたがショックで、彼女の頭から離れないとのことでした。
 
「その時、図書館員の彼女たちと話をしたのだけど、この課題はその図書館だけじゃない。たしかに、今の難民キャンプの状況では、図書館だけでなく、どこでも人の定着は難しいし、キャンプ全体で帰還や国際支援の削減など様々な課題がある中で、不安やストレスもあって、仕事に集中できないことだってある。でも、それを言い訳にはしたくない。
研修を受けても、会議で話しても、モニタリングでサポートしても、図書館員が変われないのはなんでなんだろう。彼らの心に響かないのは、なんでなんだろう。子どもたちへの活動は、彼らにただやらせるだけではなくて、図書館員がファシリテートしないといけない場面があるでしょう?中には、子どもたちが本を読んでいる間、ただ立っていて、子どもたちの顔も見ない図書館員もいた。どうしたら、そういう人たちの意識を変えられるのだろう?
私は、図書館活動の質を取り戻したい。だって、図書館は、子どもたちの成長、未来に大きな影響を与えるのよ。教育は待てない。いろいろ考えを巡らせていると、涙が出てくるわ。」と言って、涙をこぼしていました。
 
その後、話を続け、図書館員の意識を変えるためにミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の職員ができることは何なのか、モニタリング方法の見直し、図書館員とのコミュニケーションの仕方の改善、仕事の優先順位のつけ方へのアドバイス、図書館活動の基本や原点、特に図書館活動が子どもたちの成長にいかに影響を与えるかの再認識など、様々な案が出てきました。すべてを一気に変えることは難しいけれど、今の状況、そして、一人一人の図書館員と向き合って改善に向けて取り組んでいこうと話し合いました。
 
「子どもたちの将来に関わることだから、絶対にあきらめたくない。様々な活動があるけれど、私たちの原点であるコミュニティ図書館活動の質を改善して、図書館活動を通して子どもたちが自信を持つことのできる環境を作りたい!」セイラー職員は、そう決意していました。
 
彼女との個人的な話をブログに書いてしまったのですが、私にとっても、今年の目標を明確にし、頑張らなくては!と思った出来事だったので、このブログにも残しておきたいと思います。
(この内容の掲載については、昨晩セイラー職員から許可をもらいました、笑)
 
2018年は、コミュニティ図書館活動の原点を今一度振り返り、図書館活動の質の改善に向けて、職員一同、一生懸命取り組んでいきたいと思います。改めまして、本年もどうぞよろしくお願い致します。
 

PC130162

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 菊池

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