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それでもぼくは学校に行きたい!

2018.5.11   アフガニスタン

シャンティが実施するアフガニスタンの緊急救援の活動の現場から、子どもたちが今なお直面する悲しい現実が報告されました。

 

現在、実施している国内避難民、帰還民の子どもたちを受け入れている学校に、校舎と子どもたちに学校に通えるための文具などを支援しています。国内避難民の子どもたちと接するなかで、彼らの厳しい現状が明るみになりつつあります。

 

アブドラ君(8歳)は、3人兄弟の次男として生まれました。アブドラ君一家は、400世帯ほどの小さな村で暮らしていました。

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ある時、「IS」と名乗る勢力がアブドラ君たちの住む村を襲撃しました。村の至るところに武装勢力による検問所が建てられ、逃げ遅れた村人たちは村から出ることを許されない生活が始まりました。村人たちを人間の砦とすることで、外からの攻撃を防ぐのが目的です。アブドラ君一家も逃げ遅れた人々の中にいました。武装勢力による恐怖統治の中での生活が始まったのです。

 

武装勢力とアフガン政府軍の戦闘は各地で広がり、アブドラ君の村にも激しい戦闘の波が押し寄せてきました。アブドラ君を含む多くの村人は、戦闘の混乱中に着の身着のままで村を逃げ出すことに成功しました。戦闘が落ち着いた後日、家族の財産である家畜の牛たちを連れ戻そうと14歳の兄は果敢にも村に戻ったのですが、牛を引き連れて帰る途中、武装勢力が仕掛けた対戦車爆弾を踏んでしまったのです。

 

兄が亡くなり、悲しみに暮れる家族の下、武装勢力が父親に兄が踏んでしまった対戦車爆弾の弁償に巨額の大金を要求してきました。支払わなければ父親は殺されてしまいます。家族は持っていた土地や家等すべてを投げうって、大金を用意しました。この件がきっかけで、アブドラ君一家は、村を離れて避難生活を強いられることになったのです。

 

アブドラ君一家は、避難先の人々に食糧を支援してもらいながらその日暮らしをしています。避難先はちょうど小学校の近くでした。この学校も昨年武装勢力に襲撃をされ、閉校に追い込まれたものの、村人、先生たち、そして温かい支援のおかげで再び開校することができました。アブドラ君たちのような国内避難民の子どもたちの受け入れも積極的にしていることを耳にしたアブドラ君たちは、初めて学校に通うことができるようになりました。

 

この日、学校で文具を受け取ったアブドラ君は、「ISがまた来るかもしれないけど、ぼくはそれでも学校に通い続けたいです。」と言い、大切に文具を抱え家に帰っていきました。

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紛争地では、子どもたちは理不尽で非人道的な仕打ちを目の当りにしています。そんな中でも、1日でも学校に通うこと、友だちと会えること、遊ぶ時間があること、が希望を持ち続けることを後押ししています。

 

シャンティ国際ボランティア会では、アブドラ君のような子どもが学校に通い、子どもらしい生活ができるよう、校舎建設子ども図書館の活動を通じてアフガニスタンの子どもたちをサポートしています。

皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

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