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「子どもにやさしい空間」に通って

2018.6.29   アフガニスタン東京事務所より緊急救援

こんにちは、事業サポート課の海外緊急救援アシスタントとして入職した栗本愛です。

突然ですが、皆さんは、近ごろ「平和」に関する大きな出来事があった国をご存知ですか?

この国では、長年紛争を続けていた政府と反政府組織が初めて停戦合意をし、両者が一緒に停戦をお祝いするという画期的なことが起こりました。

答えは・・・・・

 

 

 

 

アフガニスタンです!

正解したそこのあなた、かなりの情報通ですね!

アフガニスタンでは、2018年6月15日~17日間の3日間、政府と反政府組織タリバンの間で停戦合意がなされ、現地では多くの人が政府側・タリバン側の区別なしにお祝いしました。

今回の停戦については、シャンティ国際ボランティア会を含めた4団体が「日本のNGO共同声明」を出しました。

さて、今回はそんなアフガニスタンから、私たちの「子どもにやさしい空間」に通うアブバカル君(仮名)のお話です。

パキスタンから帰還したアブバカルくん(7歳)と叔父さん
叔父さんと写真に写るアブバカル君7歳

子どもにやさしい空間」とは、シャンティが長年行ってきた図書館の要素がふんだんに盛り込まれた空間で、おはなし読み聞かせやレクリエーション活動を通じて、子どもへの心理社会的な支援を行っています。
アフガニスタン東部のナンガハル県のこの「子どもにやさしい空間」には、アフガニスタン国内の避難民や隣国パキスタンからの帰還民の子どもたちが毎日のようにやってきます。

アブバカル君の一家はパキスタンからの帰還民で、一家がアフガニスタンに戻ってきたのは26年ぶりです。一家はもともとアフガニスタン東部パクティア県に住んでいましたが、家は1990年に砲撃によって破壊されてしまいました。
一家の住むナンガハル県ジャララバード市は大きな街なので、日雇いなどの仕事を見つけるのが比較的簡単という理由もあって、一家はパクティア県に戻っていません。
アブバカル君は7歳で、12歳と9歳の兄がいます。お父さんは4年前に亡くなり、今は写真に写っている叔父さん一家と一緒に生活しています。

アブバカル君の2人の兄たちは朝早く、6時から7時30分までモスクで勉強し、その後は街に出てお店の清掃員として働いています。兄一人分の1日の収入は55アフガニ(日本円で約85円)です。20アフガニを交通費で使うので、残りは2人合わせて70アフガニ(約108円)です。

3人のきょうだいのお母さんは神経症を患っており、ずっと数種類の薬を飲み続けなければなりません。2人の兄たちが街で働いて得た70アフガニのうち、毎日50アフガニはお母さんの薬代に消えていきます。

アブバカル君の叔父さん自身にも5人の子どもがおり、叔父さんは毎日働いて家計を支えていますが、総勢12人の家族の生活状況はとても厳しいものです。

国内避難民・帰還民の子どもたちが毎日のように集まっています
「子どもにやさしい空間」に集まった子どもたちの様子

叔父さんによると、アブバカル君は以前よく近所の子どもたちと喧嘩ばかりしていたそうです。しかしシャンティの「子どもにやさしい空間」に通い始めて本を読むことを覚え、以前喧嘩していた子どもと今では一緒に勉強することもあるそうです。今では他の子どもたちにおはなしの読み聞かせや詩を聞かせることに忙しく、家族や親族の前でもしっかりと話すことができるようになりました。

「子どもにやさしい空間(Child Friendly Space)」は図書館のようになっており、読者やお話を楽しめるようになっています。
「子どもにやさしい空間」で勉強する子どもたち

CFS-02 (3)
みんなの前で発表をする子ども

アフガニスタンにはアブバカル君のような子どもが大勢います。私たちは今後もアフガニスタンの国内避難民・帰還民の子どもの支援を行っていきます。

一人でも多くの子どもが子どもらしい時間を過ごせるよう、皆様からの温かいご支援をお願いいたします。

◆募金受付中◆<手数料無料>
郵便振替: 00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「アフガン緊急」と明記下さい
*備考欄に「免」と明記ください(手数料免除)

現在実施中の事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しております。

事業サポート課 海外緊急救援アシスタント 栗本愛

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。