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【南相馬】これからも続けたい、小高幼稚園訪問

2018.7.6   東日本復興支援

2016年7月12日、南相馬市小高区では、帰還困難区域を除き、避難指示が解除されました。区内の小高幼稚園も2017年4月に6年ぶりに再開しました。

ご縁あって、5月からこの小高幼稚園を訪れています。5月は園児たちのお誕生日会に呼んでいただきました。6月はまたお誕生日会におじゃまし、さらに「おだかようちえんよせ(寄席)」として、プロの「紙切り」の技を紹介する場を設けていただきました。

小高幼稚園寄席チラシ

なぜ「紙切り」を? 「落語芸術協会とともに南相馬でサロン寄席を開きたい」といった話を、小高の復興に尽力されている方に伝えたところ、「それなら、小高幼稚園が『大人』との触れ合いを求めているよ」と言って、その方が幼稚園とつないでくださったのがきっかけです。

昨年の幼稚園再開時の園児数は3人。途中でひとり増えて4人になって、さらに今年は14人と、ずいぶん賑やかに。ただ、園長先生に話をうかがうと、避難指示が続いていたこの地域はまだまだ閉ざされた世界だともいえるし、園児たちも外の世界に触れる機会が限られていると。

小高幼稚園で紙切りを披露する林家花さん
紙切りを披露する林家花さん(落語芸術協会)。幼稚園のみんなは、「寄席」のあと、真似して紙を切ってみたそうです。

 

「寄席」の実現に向けて話を進める中、「私たち、読み聞かせもやりますし、他にも何かあれば」とお話をしたところ、5月のお誕生日会に呼んでくださいました。当日、ボランティアスタッフと顔を出すと、プログラム内に「おたのしみ」というコーナーがちゃんと用意されていて、市立図書館の方に選書をお願いした絵本などを読みました。

ほとんどの園児たちとは初対面。わかったようなことはもちろん言えないのですが、みんなとても素直で優しそうな子たち。少ない人数の中、みなで助け合っているような印象を受けました。一緒におやつを食べたテーブルでも、初対面の私たちにいろいろ話しかけてくれます。そして、翌月のお誕生日会にも呼んでくださって、先生たち、園児たちとも顔見知りになれて、結果、寄席もスムーズに進行できたように思います。

幼稚園からのお礼の手紙

お礼の飾り
6月のお誕生日会にうかがったら、前回のお礼にと、お手紙と飾りをいただきました。

 

ただ、園児の人数を考えたら、お誕生日の子がいない月もあるわけで……。園長先生も「園児が増えて賑やかになりましたけれど、それでもまだ」と。しばらく訪問するチャンスもないのかとがっかりしていたら、7月の「たなばたかい」に呼んでくださいました。ありがたいことです。

読み聞かせ中1

読み聞かせ中2
6月の訪問。読み聞かせ中の様子です。

 

移動図書館を続けてきた南相馬事務所(旧山元事務所)にとって、絵本の読み聞かせは得意分野のひとつ。お役に立てることがあればがんばりたいです。これからも、園児やご家族の方、幼稚園の先生と直接お話できるこのような機会を大切に、しっかりと自分たちにできることに取り組んでいきたいと思います。

先生たちのハンドベル
7月のたなばたかい(七夕会)。この日は、園児のご家族や近所の方も参加。舞台上で、園長先生はじめ先生方がハンドベルを披露

 

幼稚園の玄関で、たなばた飾りと、壁に貼られた林家花さんの紙切り(舞妓さん)を見つけました。短冊には「小高幼稚園の子どもたちが元気に楽しく過ごせますように」の文字。

園庭をかけ回る、小さな子どもたち。私たちの願いもその短冊に書かれていた言葉と一緒です。

 

南相馬事務所 古賀東彦

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