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【国際識字デー】カンボジアの識字学習者に「読む」機会をつくる

2018.9.8   カンボジア

みなさま、こんにちは。カンボジア事務所の萩原です。

今日、9月8日は「国際識字デー」です。カンボジア事務所では現在、6か所の村に設立したコミュニティ学習センターで、成人識字のと図書館活動の推進に取り組んでいます。

1970年代のポル・ポト政権時代に教育が否定され、文字が読めるというだけで人が殺され、本という本が燃やされてしまったこの国では、子ども時代に学ぶ機会を得ることができず、今も読み書きができない大人が少なくありません。

こうした課題に取り組むべく、現在実施しているのがコミュニティ学習センター事業です。識字学習者の方が卒業後も「読む」「本に触れる」経験ができるようにすること、学んだ内容を忘れず読み書きの力を維持することができるようにすることを目指し、図書館機能の充実に力を入れています。

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図書館にある農業関係の本を手に取る利用者。常に本があることで、「この本が読めるようになりたい」という学習へ向けたやる気アップにもつながります。

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図書館内の本の貸し出しの様子です。日々の仕事で忙しい大人は、なかなか日中図書館に足を運ぶことができないため、現在本の貸し出しの推進に力を入れています。

図書館員の皆さんには、貸出リストへの記録や蔵書管理など、地道な作業をがんばってもらっています。再来週には、本の修繕や本の追加購入のやり方などを学ぶ研修会を行う予定です。

識字教室の学習者が本を借りていくようになったという報告が少しずつ入るようになり、手ごたえを感じています。

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文字を学ぶことも本を読むことも、無理に強制すべきことではありませんが、文字の読み書きができることを前提につくられている現代の社会で非識字であるということは、契約書の内容が理解できなかったり、看板が読めなかったり、だまされたり、それによって村の外に出ていく自信をなくしてしまったりと、日常生活で圧倒的な不利益を被ることにつながります。

識字が人間の生存にとって重要な要素となっている以上、学びたいと願う人にその環境を保障することは、より格差のない社会を作る上で非常に大切です。

コミュニティ学習センターが、学びたいと願う人たちが笑顔で楽しく学べる場所であり続けるよう、引き続き村の皆さんと一緒に、一つ一つの活動を進めていきたいと思います。

カンボジア事務所調整員 萩原宏子

★コミュニティ学習センターへのご支援をよろしくお願いします!!★
http://sva.or.jp/support/donate/cambodia.html

おまけ カンボジア流・識字啓発キャンペーン
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9月5日にコミュニティ学習センターがあるバンテイミンチェイ州の村で実施した識字啓発キャンペーン。トラクターに「識字は知識の源!」と書かれた横断幕をくくりつけ、村を練り歩き(走り?)ます。拡声器で「識字は知識の源!」「図書館に行こう!」と声を張り上げっているのはコミュニティ学習センターの館長兼識字教室の先生。その後ろを村の皆さんがバイクや車でついてきます。
村のコミュニティ学習センター運営委員会の皆さんが企画し、シャンティはそのお手伝いをしました。
村の人たちの中には、村の識字教室の存在を知らなかった人もいたので、知ってもらう良い機会になりました。

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