シャンティブログ

  1. ホーム
  2. シャンティブログ
  3. あれから15年目 ~紛争が長期化するアフガニスタンで 子どもたちに希望と未来を届け続けます~

あれから15年目 ~紛争が長期化するアフガニスタンで 子どもたちに希望と未来を届け続けます~

2018.9.11   アフガニスタン

received_1996313400631655

「子どもにやさしい空間」で遊ぶ子どもたち

 

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下、シャンティ)が、2003年にアフガニスタン・ナンガハル県のジャララバードに事務所を開設してから、15年が経過しました。

 

約40年もの間、紛争状態にあるアフガニスタンでは、貧困削減と開発が大幅に阻害され、社会機構の構築が追いつかず、国民の対応能力も限界を超えています。実際に、総人口3450万人の39%が貧困ライン以下で生活をしており、1000万人が医療や教育といった基礎サービスへのアクセスがないもしくは極めて限られているなかで暮らしています。直近の5年間は、今まで主に南部と東部に集中していた非国家主体の武装グループがその勢力圏を他の地域にも伸ばしており、各地に紛争の火種をまき散らしています。2018年上半期は、6月15日から17日にかけて初めてイード犠牲祭中、政府、タリバン側で停戦合意がなされたものの、治安は悪化傾向になっています。

 

2017年では、アフガニスタン国内で36万人が家を追われており、2018年では紛争に加えて干ばつ被害の追い打ちもあり昨年よりも国内避難民の数は増加しています。紛争の長期化によって、前線となる地域が移っていくため、現在、国内避難民のうち50%を超える人々が2回以上の移動を強いられています。5年前には7%だったことを踏まえれば、アフガン情勢の不安定化は、一目瞭然です。

 

複雑化する治安不安からの脱却がみられないアフガニスタンの今後に一番疲労しているのは紛争下に暮らすアフガニスタンの人々です。治安の悪化に伴い、15年前に開国したアフガニスタンは再度国際社会とのつながりが薄まりつつあります。

 

15年前にアフガニスタンの地を踏み、その歴史に触れた私たちはアフガニスタンの悲劇は、かつての冷戦時代における代理戦争が繰り広げられていたことを忘れてしまっていけません。1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻は10年にも及びました。1989年に撤退、世界は冷戦時代の終結を迎え、アフガニスタンは世の中から忘れ去られてしまったのです。1996年にタリバン政権がカブールを制圧したことで再び注目を浴びるものの、2001年9.11の事件までアフガニスタンは世界に存在しない国でした。国際社会が忘れてしまった間、アフガニスタンは、内戦の激化、当時世界第一位といわれる難民の流出、国のインフラだけではなく、文化、習慣あらゆるものが破壊されてしまいました。国の基盤ともなる国民のほとんどが何世代にもわたって教育の機会を奪われてしまったのです。

 

日々多くの人たちの命が奪われているアフガニスタンの現状は、日本人に関係ないことなのでしょうか。15年前、私たちに突き付けられた問いに私たちは今もなお向き合っています。

 

アフガニスタンが平和を取り戻すには、子どもたちが平和な社会を望み、希望を失わないことです。戦火の生活しか知らない子どもたちは、教育を受けられなかった大人に囲まれて育っています。自分たちの二の舞になってほしくない、と治安不安の中でも子どもたちに教育を受けさせたいと親や教員、大人たちが紛争が激化する中でも学校を開校し、子どもたちを学校に送っています。子どもたちは、命を懸けて学校に通い、未来を切り開こうとしているのです。

 

今、アフガニスタンでは紛争が激化し、学校を始めとする教育施設が武装勢力の攻撃の的になり閉校に追い込まれています。子どもたちの唯一の将来への希望や戦火で生きる望みが奪われつつあります。

 

学校を守る、教育の機会を守る、ことを継続することがアフガニスタンの平和につながると信じています。長引く避難生活、紛争下で暴力が横行し、理不尽な社会の中で、子どもたちが子どもとして過ごせる場所、生きていく上で必要な知識を得て、心豊かに育っていくことができる場所を提供し続けています。

CFS-02(19.07 (22) received_414978145638178

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。