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カンボジアとハスの花

2019.3.15   クラフトエイド東京事務所より

スオ スダイ!(カンボジア語でこんにちは!)

今日のブログ担当はクラフトエイドです。
今回は、シャンティ入職まもなく1年の私が、クラフトエイドで初めて買ったバッグの柄のお話です。

買ったバッグはこちら、カンボジア製のハンドプリント・ワンショルダーバッグです。(私は赤を使っています!)
ワンショルダー

実は私、学生時代に観光で訪れてからカンボジアにちょっとした思い入れがありまして、この柄がとてもカンボジアらしい!と思わず購入してしまいました。

柄のモチーフは、黒はハスの実、赤はハスの花です。

カンボジアでは水があるところで必ずと言っていいほど見かけるハス。アンコールワットの池でも、日の出と共に一面にピンクのきれいな花を咲かせてくれます。

ハスの花はカンボジアの人たちにとって、とても身近な存在です。

カンボジアでは全国民の約90%が仏教徒だとされています。実際に、皆さん日常的にお寺をお参りします。

お正月やお盆はもちろんのこと、月に4回ほどある“仏教の日”にも、お供え物の料理やお花、線香などを持ってお寺をお参りします。他にも、ちょっとリフレッシュしたいときに訪れたり、悩み事のあるときにお寺で占ってもらったり。若い人たちにとっては出会いも場になったりもするそうです。

お寺をお参りする際、カンボジアの人たちはハスの花を仏様にお供えします。

仏様はハスの花の上に座られていますよね。ハスの花は、『泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴』とされており、仏教では神聖な花なのです。

ハスの花はそのままでも十分きれいですが、カンボジアではよく花びらを織り込んで飾られます。

IMG_7511見た目の美しさの他に、花びらの先から痛んでくるのでこうすると長く楽しめるという意味もあるそうです。
お正月やお盆の頃になると、市場で器用に花びらを織り込んでいる売り子さんたちをよく見かけます。
market

 

さて。ハスは花を愛でるだけではありません。花も葉も実も茎も、食してしまいます。

まず、花の部分はお茶にして飲みます。蓮茶というとベトナムの方が有名かもしれませんが、カンボジアでも飲まれています。

ハスの茎も、日々の料理に使われます。見た目はレンコンを細くまっすぐにしたような感じです。レンコンと同じように穴が開いています。しゃきしゃきとした歯ざわりで味はクセがなく、スープにしたり炒め物にしたりしていただきます。

さらに、蓮の実。
カンボジアに旅行に行くと、こんな風に緑色のシャワーヘッドのようなものが売られているのを見かけると思います。ロータス

これ、蓮の花が終わった後の花芯の部分が成長したもの。ぽこぽこした部分ひとつひとつがハスの実です。熟して硬くなると種になりますが、まだ青い状態だとそのまま食べることが出来ます。
こちらの写真は長距離移動中のバスの中から撮ったものですが、日本で言うとサービスエリアでちょこっとつまむ、おやつのような感覚です。
シャワーヘッドをバキッと割って、実をひとつひとつ取り出し皮を剝いて、いただきます。
ハスの実はとても栄養価が高く、デトックス効果や疲労回復効果があるのだとか。中国ではハスの実を使った薬膳料理やデザートもあるのでうなずけるところかと思います。
そして、やっぱり生で食べると少々青臭いので、本当は火を通して食べた方がおいしいような気がするのは、、個人的な意見です。

敬虔な仏教徒であるカンボジア人と、神聖な花の実でも気軽にスナックにしてしまうカンボジア人。2色のバッグがまさにカンボジアを表現している!と、赤と黒とどちらにしようか悩みに悩んだことを思い出しながら書きました。
この柄から見えるカンボジアを少しでもお届けできたらうれしいです。
https://craftaid.jp/?pid=129782870
ワンショルダー2

ところで、カンボジアではレンコンは食べないのだそうです。
日本ではお正月料理にも使われる縁起の良い食材なのに、ここまでハスをフル活用していてレンコンは食べないのはどうしてでしょう?

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