2014.11.12
緊急人道支援

大島交流復興プログラムが開催されました

震災

大島の土砂災害から1年たった先日、大島交流復興プログラムが10/31~11/2の日程で開催され、大島復興支援東京ボランティアセンターの構成団体として、ATS会員の方と共にスタッフ入りしてきました。

現地の状況としては、仮設住宅が撤去される予定の後1年の間に災害復興住宅を建設する予定で、東北の地と同様に、瓦礫こそなくなりきれいにはなりましたが、ようやく復興のスタート地点に立ったという印象。去年は災害直後に予定されていたため中止になってしまった「福祉まつり」にて、プログラム参加者や我々スタッフも出店や運営のお手伝い。福島県双葉郡浪江町で生まれた浪江やきそばは特に人気で行列ができていました。

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     行列のできた浪江やきそば        なんと福島県はいわき市から参加してくれたATS会員の方

また、被災地スタディツアーでは、語り部をされているホテル椿園の女将さんからお話が特に印象的で、宿泊していたお客さんが土砂に埋まった人を助けに行ったという話しや「地震の訓練はしていたので防災力は高い方だと思っていたがまさか土砂災害に合うとは・・・」「ボランティアの方などに気にかけてもらえると人間て不思議と元気になる」「失ったものばかりではない。人とのつながりという恵みがあった」といった言葉が心に残りました。

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  震災の面影が残るホテル椿園の内部にて          住民の方からもお話を伺った

それと、福祉まつりには大島の移動図書館車も出展していて、去年の救援活動時にも大島の図書館を訪問していたので、現状について担当者の方にお話を伺うことができました。運行自体は災害前の状態に戻ったが、移動図書館活動には司書の方はおらず運営、ドライバーともボランティアが行っている。去年の災害後には少し支援で本が贈られてきたが今はまったくない。古本市などを開いて売上げでリクエスト本を買うのでせいいっぱいで、新しい本が全然買えないので困っているとのこと。東北でのシャンティの移動図書館活動での課題などお話し、今後も情報交換などしていくことにしました。

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     大島の移動図書館車ひまわり号

国内外で自然災害が多発する昨今、次の災害が起きると報道もされなくなり世の関心も薄れていってしまう現状の中、1つ1つの災害にどう向き合い、どうよりそって行くべきなのか、改めて考えさせられたプログラムとなりました。

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大島には大切にしている『お見送り文化』が。出航時には大勢のあんこさんが紙テープ見送りをしに来てくださいました。高速船が運航している今では「こうして紙テープ見送りするのも5年ぶりくらいかも」と島のお母さんがおっしゃっていました。

シャンティでは本日までに合計373,500円のご寄付をいただき、大島社会福祉協議会及び大島復興支援東京ボランティアセンターで復興支援のために活用させていただきました。ご支援くださった皆様に感謝致しますとともに、引き続き募金も受け付けています。

◆◆◆募金受付中◆◆◆
郵便振替:00170-8-397994
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「大島土砂災害」と明記ください

(緊急救援室 笠井)