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キャンプ訪問を通して。

2013.9.9   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

はじめまして。ミャンマー(ビルマ)難民事務所にて研修生としてお世話になっている、大阪大学3年の喜田明日香と申します。

今までの研修生の皆さんも書いているように、時が経つのは早いですね。こちらに来て、もう三週間が経ちました。その内の二週間はキャンプ訪問をさせていただいたので、そのことを中心に感じたことを書いてみようと思います。

まず、「難民キャンプ」という場所に関しては「田舎の農村のようだけれど、まるで映画のセットのようだ。」と感じました。キャンプ内には、食料品や生活用品のお店、学校、教会、制服を着て登校する学生を目にし、これだけをみると村のように思えました。しかし、葉で作られた屋根や、やたらと近い間隔で並ぶ家、ほんの少ししか無い畑、更に、キャンプへ行くには通らなければならない険しい山道や、夜には真っ暗になり、知らなければそこにキャンプがあるとは分からないであろう様子からは、外部から切り離されていると強く感じ、非日常性を感じました。この非日常性が、映画のセットというイメージに繋がったのだと思います。

次に、キャンプ内の人々とお話しをして特に印象に残っていることを書いてみたいと思います。

図書館のマネジメント研修参加者の一人が、「絵本にはカレン語も沢山あるけれど、大人用図書となると大半がビルマ語で書かれているの。私はビルマ語を話すことはできるけれど、読み書きはできないから、読めたらもっと情報を得られるだろうなぁと思うの。」とお話ししてくれました。ここでの情報というのは、第三国定住や帰還など、彼らが自身の将来を決めるために必要としているものだと思います。彼らに、「どのような情報が今一番知りたいですか。」と尋ねると、ミャンマー政府の方針や国内の情勢が知りたいという答えが多かったのですが、ミャンマー国内で広く使用されている共通言語というのはビルマ語であり、ビルマ語でのラジオ放送や書物はまだ数が多くあります。しかし、カレン語となると極端に数が減ります。ビルマ語とカレン語は、同じ国で使用されており、文字だけを見ると似ているように思えます。しかし、実際は語順も違えば文字も違い、カレン語の中にもスゴーカレン語やポーカレン語など、いくつかの種類があります。キャンプ内の人々の場合は、将来について主体的に考える際に、同じ国でも言語が壁になってしまう、ということを感じさせられました。

また、「知ること」についての姿勢もこのお話しから考えるようになりました。私は現在大学でビルマ語を専攻しているのですが、入学当初は「ビルマ語を勉強して将来どうするの?」「どこで使われているの?」などと言われることがほとんどでしたが、昨年辺りからは「最近新聞でよく目にするね。」「これからどんどん発展しそうだね。」「どんな国なの?」と尋ねられることが増えてきました。実際に新聞でミャンマーやビルマという文字をよく見るようになったと思いますし、インターネットで検索をしてみると出てくる件数が大幅に増え、ミャンマーという国が変化しているのだとひしひしと感じています。しかしながら、難民について尋ねられることは滅多にありません。これは、報道のされ方と関係があるように思います。私自身も、今ビルマ語を専攻していなければ難民について知らなかったかもしれません。

今回、この研修プログラムに参加することから、ミャンマー(ビルマ)難民について知りました。そして、実際に将来に対する様々な意見を聞いたことから、まずは知ること、次に、物事をみる時に意識して多角からみることが、私にはもっと必要だと感じました。そして、そうするために、自ら知ろうとする姿勢、情報を鵜呑みにせず疑問を抱くこと、この二つに更に焦点を当てて行動していきたいと思います。

最後になりましたが、貴重な体験をさせていただいたこと、SVAスタッフの皆さんをはじめ、支えて下さった全ての方に、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございます。

残り一週間、充実した時間を過ごしたいと思います。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 研修生 喜田 明日香

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