2014.02.14
海外での活動

学校建設事業のモニタリング

ラオス

サバイディー。

SVAラオス事務所の加瀬です。

先日、ルアンパバーン県ヴィエンカム郡にて、学校建設事業のモニタリング視察に行ってきました。

今日は、SVAラオスが行う学校建設モニタリングについてお話したいと思います。

SVAラオスの学校建設事業では、資材準備、着工確認、進捗確認、完了確認、建設後の半年後、1年次および2年次検診の実施など、学校が出来るまで、そして学校ができてからも含めて、建設される学校の質、学校の耐久性に細心の注意を払いながら、事業を行うように心掛けています。

そこには、「子どもたちには、安全で快適な校舎で勉強してもらいたい」、「長く使える学校であって欲しい」との強い思いがあります。

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壊れてしまった村の学校。村の人びとの手作りの簡易校舎のため、嵐で倒壊してしまいました。

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学校建設では、対象地域の教育委員会と協力して、学校のニーズを調べ、上の写真のような問題を抱える学校にコンクリート製の校舎を建設支援しています。

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こちらは、建設進捗の確認中です。建設では、建築専門家を同行します。建築士は、「建設業者が設計図に沿って行っているか」、「質が高い建築資材を、十分な量できちんと使っているか」などをチェックします。

ラオスの建設技術は日本とは異なっており、どんなに良い建設業者を選んでも、問題が見つかることが多いのが現状です。

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問題が見つかると、村の人びと、学校教員、建築士、建設会社、棟梁で、改善のための打ち合わせを行います。村びとからは、「問題箇所が改善されるまで、毎日確認に来ます」、建設会社からは「技能が高いワーカーを追加します」など、解決に向けた案が示されます。

建設過程に村の人びと、そして学校教員を巻き込むことは、彼らの参画意識を高め、「自分たちの学校」という想いを確固たるものにするためにとても大切です。

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こうして完成した校舎には、ラオス国教育スポーツ省からも、「SVAの支援建設校は質が高い校舎である」とうれしいお言葉をいただくことも。

安全で快適な校舎が完成するまで、その裏側にはたくさんの目に見えない取り組みがあります。それを担うのが現地スタッフです。

皆様からいただく大切な支援金。今後も、SVAラオスでは、事業の質に最善の注意を払い、真摯に事業を執行していきたいと思います。

SVAラオス

加瀬貴