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カンボジア幼児教育事業:幼児向けの図書室を備えたモデル幼稚園『バッタンバン市中央幼稚園』の贈呈式を実施

2020.8.17  

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/東京都新宿区)は、外務省のNGO連携無償資金協力を得て、2019年2月より1年間、カンボジア・バッタンバン州において「図書館活動を中心としたモデル中央幼稚園整備事業」を実施しました。2020年8月13日には事業対象幼稚園のバッタンバン市中央幼稚園での新園舎贈呈式を行い、カンボジア教育・青少年・スポーツ省、日本大使館をはじめご来席を頂き、その完成を祝いました。

カンボジア・モデル幼稚園『バッタンバン市中央幼稚園』の贈呈式の様子
ハン・チュンナロン教育大臣(中央)、在シェムリアップ日本国領事事務所所長(左)、
グオン・ラタナ バッタンバン州知事(右)

カンボジアの幼児教育

幼児期は人間の基礎を形成する上で最も重要な時期です。適切な幼児教育を受けることは、子どもの権利を保障するだけでなく、社会を生き抜くために必要な様々な能力を身に着けるためにも重要です。しかしながら、カンボジアでは幼児教育を受ける3~5歳の幼児の割合は37.7%(*)にとどまっています。幼児教育の推進に着手すべく、教育・青少年・スポ-ツ省(以下、教育省)は幼児教育のアクセスと質の両面の改善にむけた政策を講じており、その一つが他の幼稚園に対する指導・運営のモデルとなる「中央幼稚園」の設置とその能力強化です。しかしながら、バッタンバン市中央幼稚園では、教師やトイレが恒常的に不足しており、他の幼稚園のモデルとなる活動が十分にできていない状況です。
(*)Education Congress, Ministry of Education, Youth and Sport, 2020 各年齢の就園率を元に算出
そこでシャンティでは、バッタンバン市中央幼稚園において、幼児教育への読書推進の導入を通して幼児教育の質を改善し、モデル幼稚園としての機能を強化することを目的に、①幼児向け図書室を備えたモデル園舎(2階建てコンクリート造、5教室、トイレ15基室、図書室)及び園庭の整備、②研修を通じた教員、図書館員の能力強化を実施しました。他の幼稚園へのモデルとしての役割を担う同幼稚園の教育の質が促されることにより、将来的に本事業の効果がバッタンバン州全体に広がることが期待されています。

バッタンバン市中央幼稚園の完成した図書室で本を読む園児たち
図書室で読書を楽しむ園児たち

シャンティのこれまでの幼児教育支援

シャンティ・カンボジア事務所では2015年よりバッタンバン州において幼児教育事業を実施、「遊びや環境を通した学び」を実践するため、教室環境整備や指導法の改善を行ってきました。従来、教員主導型の幼児教育が行われていましたが、2018年には教育省が定める幼児教育カリキュラムにおいて、遊びを通じた学びや教員の創意工夫などの必要性が反映されるなど、カンボジアの幼児教育の方針転換にもインパクトをもたらしています。

ハン・チュンナロン教育大臣より

幼児期においては初等教育、中高等教育とは異なり、子どもたちは遊びやおはなしを通じて学ぶことが重要です。小さな子どもたちは白い紙のようで、経験を通じてさまざまな色を加えて成長していきます。また、幼児教育において、子どもたちの健全な教育を推進するには、保護者のサポートも非常に大切です。

カンボジアでの幼児教育に関する取り組みについて

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。