2019.07.16
海外での活動

ミャンマー事務所長 交代挨拶

ミャンマー

ミングラバー(こんにちは)!

7月からミャンマー事務所長として赴任しました、市川斉です。

30代で阪神・淡路大震災後の緊急・復興支援事業で神戸へ、40代で9.11アメリカ当時多発テロ事件後のアフガニスタンへ、そして、今回が3回目の現地赴任となります。

東京事務所では、11年間、事務局次長と常務理事で執行部の一員として、組織経営・運営に関わってまいりました。ここ数年、NGO全体が財政を含めて厳しい状況に置かれつつある中、組織の若返りが急務であり、若いスタッフ主体の運営体制にバトンタッチをしました(詳細は、新事務局長の山本の挨拶をご拝読のほど。https://sva.or.jp/wp/?news=34322)。

また、NGOに関わり、シャンティ一筋29年間。もう一度最前線で活動したいと思いが強く、カレン州での新事業開始によるミャンマーでの事業拡大により、初代所長の中原亜紀からバトンを受け、2代目所長として就任に至りました。

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生活と活動の拠点となるピィには、ミャンマー3大仏塔のシュエサンドー・パヤーがあります

ミャンマーは、“アジア最後のフロンティア”とも呼ばれ、2011年の民政移管後、日本企業をはじめ多くの資本が海外から集中し、経済的、政治的にも大きな転換期です。一方、ロヒンギャ難民問題もいまだに解決の糸口が見えず、タイ側のミャンマー難民キャンプも10万人以上が避難生活を余儀なくされています。多くの人が取り残され、さらに厳しい状況に追いこまれていくことが懸念されます。

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ぎゅうぎゅう詰めの教室で、環境が劣悪な中でも一生懸命勉強するミャンマー子どもたち

そんな中、当会は、2014年にミャンマー事務所を開設。バゴー管区を事業地として、試行錯誤をしながら、学校建設、読書推進や図書館活動を中心に事業を続けてきました。その結果、学校や公立図書館等と信頼関係を築き、行政とのパートナーシップを強めながら活動を継続してきました。私は、現在の事業を継続、さらに発展させることが大きな使命だと考えています。それが、新たな国としてスタートしつつある、ミャンマーの若い人たちの人づくりに貢献に繋がると信じています。

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ピィ事務所にて。スタッフの皆さんが生き生き活動できるよう支えていきたいと思います

至らぬ点も多々ありますが、スタッフと協力しながら事業を進めてまいりますので、これからも皆様のご指導と応援をよろしくお願いします。

ミャンマー事務所長

市川 斉