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イベント「国際協力を仕事にする働き方~NGO・研究・ビジネスの選択」開催報告

2018.4.13   イベント報告東京事務所より

IDOBA TOKYOにて

2018年4月12日、 東京・日本橋のオープンスペース「IDOBA TOKYO」にて、イベント「国際協力を仕事にする働き方~NGO・研究・ビジネスの選択~」を開催しました。それぞれのスタイルで国際協力に携わる3人の女性に登壇いただき、海外を舞台に仕事をする上での疑問や不安にお答えいただきました。

イベント「国際協力を仕事にする働き方~NGO・研究・ビジネスの選択~」

今回のイベントには、国際協力に関わる3人の女性に登壇いただ、三人三様の「国際協力の関わり方」や「働き方」について紹介していただきました。

難民キャンプで働くということ/子育てしながら仕事はできるのか

菊池 礼乃 シャンティ国際ボランティア会 ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 プロジェクトマネージャー

菊池礼乃
シャンティ国際ボランティア会 ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 プロジェクトマネージャー

国籍が異なる両親を持ち、国境を越えた課題に興味があり、自分の関心とシャンティの活動がばっちり合致したと言います。難民問題は母語の習得や伝統文化の継承など、アイデンティティに関わる課題が多くあります。そんな課題にシャンティは、図書館や本を通じて支援を行っています。現在はミャンマー人の夫と子ども3人で暮らし、子育てしながら仕事と家庭の両立に取り組んでいます。

朝6時半に起床。掃除や家事をこなして、子どもを8時に保育園へ預けて、夕方6時まで働きます。子どもが生まれてからは「残業しない」と心に決めているそうです。子どもが生まれる前は、定時を過ぎても残業したり、家で仕事をしたりしていました。当時は「だらだら働いていた」と振り返ります。

「この時間は仕事。この時間は家族との時間。と覚悟を決めて働けば、人は案外そうできると思います」。

難民キャンプでの仕事は主に、図書館関係者との会議や研修に参加したり、プログラムを作ったり、イベントをオーガナイズなど。プロジェクトマネージャーは「物事を決める」役割。具体的な活動は現地の職員に任せています。現地の人に「あなたはミャンマーの歴史を知ってるか!?」と言われたことがあり、ミャンマーと日本の歴史的な関係や彼らのの気持ちを理解できていなかったことに気づかされたこともありました。

夫婦の遠距離生活の秘訣/大学の先生としての働き方

山﨑 瑛莉さん 上智大学グローバル教育センター特任助教

山﨑瑛莉さん
上智大学グローバル教育センター特任助教

教育に関わる過程で、教育は“自分を変えていけることが魅力”だと気づき、国際協力の中でも教育の分野で貢献したい、日本でも、海外でも、活躍できるプロになりたいと思い、研究者という道を選びました。いまは、アフリカの人たち自身が自分たちの社会をどう作ろうとしているのか、政策や教育教材などから明らかにすることに取り組んでいます。例えば、アフリカのマーケットへ行って、その地域で使われている教材を調べたりします。

夫は物流企業の営業マンで、11260.5㎞離れたケニアのナイロビで暮らしています。遠距離生活をしている夫婦ですが、お互いがやりたいことをやるために選択した結果でした。それぞれがやりたいことをやることが、夫婦にとってよいことだと選択したからだと言います。今はインターネットという強い味方がいるので、事務連絡などは問題ありません。

大学の先生として、研究者としての働き方は、規則正しくはないと言います。大学の仕事は「研究」と「教育」があります。気持ちとしては、24時間研究者でいたいと思いますが、会議への出席や学生への指導など教育の仕事をやる必要があるため、残りの時間を研究に充てています。それを「仕事」と呼ぶかによってモチベーションは変わります。教育の仕事も「やりたいこと」と思えば楽しく取り組めます。

NGOとビジネスの両立/「日本でも大変な子どもがいるのになぜ国際協力なの?」

神津 佳予子さん 有限会社ケイアンドアイKOZUstyle代表取締役

神津佳予子
有限会社ケイアンドアイKOZUstyle代表取締役
AICI国際イメージコンサルタント協会東京チャプター元会長
シャンティ国際ボランティア会副会長。

寿退社が当然のような時代がありました。3人の息子を育て、親の介護をしたり。子育てを終えた頃、国際協力の活動に関わり、その活動を続けるためには稼がないといけなかったので、50歳で起業しました。イメージコンサルタントを選んだのは、人を元気にすれば自分も元気になれる点が、NGOと一緒だったから。50歳での起業はいろんな不安もありました。ですが、一歩ふみだすこと以外に不安を解決する道はないんです。

家庭と仕事、ボランティアなどに取り組むモチベーションはとてもシンプルです。「もし私の息子が難民となったら」とか「孫がこれから生きていく世界がこんあ風にになったらいいな」と思うからです。シンプルだから続きます。

人にはそれぞれ、さまざまな役割があります。例えば、NGO職員であったり、妻であったり、母であったり。一つのプロジェクトを回すには、いろんな役割の人が必要です。現場で仕事をする人はもちろんですが、方針を決める人もいれば、その人を支えるため後方支援をする人。さらに、その人たちを支えてくれる家族がいます。一つのプロジェクトは多くの人の支えでなりたっています。

ときどき「日本にも大変な問題があるのに、なぜ国際協力なの?」と聞かれれることがあります。答えはシンプルです。それは「出会ってしまった」から。国際結婚の場合「日本にもいい人がたくさんいるのに、なぜ?」と聞かれた際の答えと同じです。国境を取り払うと“国際”という言葉は関係ありません。日本もグローバルの中の一つなのです。

参加者の声

イベント「国際協力を仕事にする働き方~NGO・研究・ビジネスの選択」

イベントに参加してくださった方々から以下のような感想をいただきました。

・人生の色々なフェーズにいる女性の話を聞けて励まされた。
・違う立場からの働き方が知れておもしろかった。
・信念を持って活躍されている姿にたくさん勇気をいただきました。
・不安をかかえて前進することが大切だと実感しました。
・“国際協力を仕事に”と言っても色々な形があると分かった。
・とても生き生きとされていて、自分もそのように魅力的になりたいと思わせられる会でした
・国際協力の考え方が変わりました。

イベントの前と、話を聞いた後では「国際協力」に対する考え方が変わったという意見が多くありました。国際協力の形、関わり方は一つではないということを感じていただけたのではないかと思います。

国際協力への関わり方はひとつではありません!Readyforで挑戦中!

イベントの中で「NGOが関わっていること(取り組んでいる課題)は、すべて命が関わっています」と神津さんがおっしゃいました。

難民問題はもちろん、人権や貧困、その他さまざまな課題はすべて、人の命、生命に関わってきます。どの課題が最も重要かではなく、どれもが大切な解決すべきものだと、改めて感じました。

そして、国際協力の関わり方がさまざまあるように、解決に向けた取り組み方もさまざまです。

解決に向けた取り組みの一つに、クラウンファンディングを通じた支援という参加方法があります。
早速「支援します!」と意思表明してくださった方もいました。

ここだけが世界と繋がれる場所--難民キャンプの図書館を続けたい

ぜひ、クラウドファンディングの応援もよろしくお願いいたします!

ここだけが世界と繋がれる場所–難民キャンプの図書館を続けたい – クラウドファンディング Readyfor

 

【イベント報告】
シャンティ国際ボランティア会
広報課 広報担当 召田 安宏

  • 絵本を届ける運動
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  • 本の力を、生きる力に。