シャンティブログ

  1. ホーム
  2. シャンティブログ
  3. 教育は後回し?

教育は後回し?

2018.9.23   緊急救援

海外緊急救援の竹内です。

緊急期において教育を支援するEducation Cannot Waitという基金があるのですが、この基金がバングラディシュ、ウガンダ、アフガニスタンを支援するために資金拠出を行いました。いずれの国も難民を受け入れていたり、国内避難民を多く抱えており、緊急支援が必要とされています。

EDUCATION CANNOT WAIT ANNOUNCES US$35 MILLION ALLOCATION


(英文です)

ところでこの名前、「Education Cannot Wait」をどうやって訳すのか、ふと気になったので調べてみました。
インターネットで検索すると、「教育を後回しにはできない」と訳されているのを見つけました。
「教育は待てない」ではないのかと思ったのですが、これにはどういう意味があるでしょうか。

「教育を後回しにはできない」ということは、どこかで教育が後回しにされているのではないか、という問題意識がありそうです。
では、どこで教育が後回しにされているかですが、今回資金拠出がなされた国を見ると、いずれも緊急支援のニーズがあるということで、緊急救援かもしれません。
次に、緊急救援で後回しにされるということは、どういうことでしょうか。
私たちは、何かしら緊急事態が自分に降りかかったときにどのような対応をするでしょうか。
例えば、どこかに避難しなくてはいけなくなった時、いろいろなことが頭をめぐると思います。
数ある中で一つ困ることは何を持って行くかでしょう。
とりあえず食べ物?衣類も必要でしょう。お金がいるので現金?それとも通帳?いやはや自分が大切にしている宝物だったりするかもしれません。
ここで自然と行っていることは、私や私たちにとって今何が最も必要かという、優先順位付けを考えているのだと思います。
緊急救援の支援では、時間がなくリソースも限られているので(なのでいつも忙しい)、優先されるのは、もちろん食料や飲み水、テント等といった生きるために必要な物資です。
よって、こういった緊急救援の優先順位から、教育が後回しにされている(後回しにできない)というメッセージがあると思いました。

このメッセージについて、タイトルに戻りますが、緊急支援で教育は必要でしょうか。
もちろんどのような緊急状態かにもよりますので、全てのその場その時ですぐに必要だと一概に言えないところがあります(これは他でも言えることではありますが)。
しかしながら、緊急救援では、教育にまつわる問題がたくさん起きているのも事実です。
その状況に合わせた食料の適切な保存、栄養に関する知識、水衛生の管理、居住環境の維持管理、感染症予防といったことは、適切に行わなければ生活状況の悪化や健康面での不の影響が出てしまいます。
特に子どもたちにとっては、紛争や災害によって失われる勉強や遊びの期間というものは、子どもの発育において大きな影響を与えます。
こういった影響を少なくするためには、適切な知識を得て行動できるようになるための学習機会が必要とされているかもしれません。

紛争や災害の影響を受けるということは、私たちにとって非常に複雑なことです。
この複雑な影響を、教育において、また教育を通じて、どのように少なくすることができるか、「教育を後回しにはできない」取り組みは、まだ始まったばかりです。

 

^0EAC0CE78F676D0B6EC7D692770A5652E2181D83DDACA59573^pimgpsh_fullsize_distr (2)

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。