シャンティブログ

  1. ホーム
  2. シャンティブログ
  3. シャンティ探検隊?―難民キャンプ出張の裏側

シャンティ探検隊?―難民キャンプ出張の裏側

2019.5.10   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

ローン!(タイ語)

アイッテー!(ビルマ語)

パコー !(カレン語)

連日40度を超えていたメーソットでは、とにかくあらゆる会話は暑すぎるという話に帰結します。

「お元気ですか?」→「暑すぎる」
「最近どうです?」→「暑すぎる」
「これおいしいですね!」→「でも暑すぎる」

こんな調子なので最初に覚えた言葉は、「こんにちは」ではなく「暑い」でした。

こんにちは、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所インターンの佐藤です。

こちらに到着してから、本の配達と図書館のモニタリングのため、4つのキャンプ出張に同行いたしました。キャンプに同行したスタッフ全員で本を運び、図書館の整理整頓、模様替えをしつつ、モニタリング、インタビューを行いました。

車に積んだ本を図書館まで運びます。
(車に積んだ本を図書館まで運びます)

図書館員もシャンティスタッフも全員で働きます。
(図書館員もシャンティスタッフも全員で働きます)

ここで思い出してほしいのです、こちらの気温が40度を超えていることを。それでも、図書館員もシャンティのスタッフも、暑い!暑い!と言いながら、適度に休みつつせっせと働いていて、活力と体力に驚かされました。

ところで、このようなキャンプ出張が、どのように行われているが、ご存知でしょうか?つまり、皆様のご支援が、どのようにして届くのか、その裏側を見たことはあるでしょうか?

私たちが活動する7つのキャンプの中で、活動して一日で帰って来られるキャンプは、実は事務所に近いメラキャンプとウンピアムキャンプの2つのみです。

私が訪れた4つのキャンプは、事務所のあるメーソットからは遠く離れていました。移動するだけで一日かかり、数日間キャンプ周辺に滞在することになります。

そして、皆様は、キャンプまでの道はどんなものを想像するでしょうか?

私同様、車が走る「道」をすべて「道路」と呼んできた方、こちらの「道」観念はもっと広いことに衝撃を受けることでしょう。

山道ででこぼこの道を進みます。特に雨季は大変。
(山道ででこぼこの道を進みます。特に雨季は大変。)

キャンプへの道は途中から、山道でごつごつとした岩の上や、ジャングルの中を走ります。もちろん「道路」ではありません。そんな中でも、ご支援者の方からご支援していただいた車が私たちを安全にキャンプまで届けてくれます。これがなければ、キャンプで事業はできていなかったでしょう。

砂埃だらけになりながら、安全に私たちをキャンプまで運んでくれます。
(泥・砂埃だらけになりながら安全に私たちをキャンプまで運んでくれます)

そして、1日キャンプでの仕事を終えると、キャンプを出て近くの村の「ゲストハウス」に宿泊します。

「ゲストハウス」と聞いて皆様が思い浮かべたものと、過去の私がこの「ゲストハウス」につくまでに想像していたものはおそらく一致しています。すなわち、シャワーとベッドと洋式トイレがあって、あまり効果はないけどクーラーも一応ついている。インターネットにも接続できる。

しかし、ここでも自らが観念するところの「ゲストハウス」に修正を加えなくてはなりません。

「ゲストハウス」の外観。
(「ゲストハウス」の外観)

メラウ・メラマルアンキャンプに出張したときの「ゲストハウス」には、電気、電波はありません。山の中で周りにはお店もありません。もちろんシャワーもないので、大きなバケツに溜まった水をじゃぶじゃぶ浴びることを「風呂に入る」と呼びます。そして、食事は手で食べます。

お風呂兼洗濯兼トイレを流す水。
(お風呂兼洗濯兼トイレ用の水)

これがカレン民族の伝統的な暮らしだといいます。正直、目新しさで楽しんでた初日を除き、灼熱の太陽の下で1日働いた後のこの慣れない生活に、困惑と苦痛を感じなかったといえば嘘になります。

しかし、今思えば、私の慣れている生活の基準で、生活の快適さを測ることは、国家間紛争を想定して現代の紛争を語るくらい、愚かなことであったと気づきました。その二つの生活は、目的を異にしていると気づくべきだったのです。

そう思えば、楽しかったこともありました。スタッフは凄腕のシェフぞろいなので、皆さんが作るご飯はとにかくおいしい。1週間もすれば自分が食材になって提供されてもおかしくないと思えるほど、丸々太りそうな勢いで食事が進みます。

第一シェフのプラウィットさん。凄まじい手際で毎日おいしいごはを作ってくださいます!
(シャンティスタッフにして第一シェフのプラウィットさん)

凄まじい手際でおいしいごはんを作ってくださいます!

しかも、クーラーが不要なくらい夜の気温はちょうどいいし、朝は鶏が目覚まし時計の代わりになってくれる。現代のものがなくても生活は、十分できていたことに気づいたのです。

慣れた生活にあるものを求めるのではなく、発想法を変えて、いろんな面白い部分を発見する。次回以降行ったときは楽しいことを沢山発見してお伝えしたいと思います

こちらに赴任して初回から裏側を描いてしまいましたが、皆様からの支援が、どのようにして届けられているのかが少しでも伝われば幸いです。次回以降、キャンプで出会った人々についてもご紹介したいと思います。

突然」始まったカレン語の歌のリサイタル。Doh職員の演奏に子どもたちが歌います!
(突然始まったカレン語の歌のリサイタル)

シャンティ職員のドーさんと一緒に子どもたちが歌います!

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。