インドネシアのごはんのお供
2019.5.31 緊急救援
今日の朝ごはん、皆さんは何を食べましたか?パンでしょうか?それともご飯でしょうか?
私は、ご飯を食べることが多いです。朝ごはんには、個人の好みだけでなく、地域ごとに特色があったりするのではないでしょうか。
現在、シャンティでは昨年9月に発生したインドネシア、スラウェシ島地震の被災女性を対象に生計回復支援事業を行っています。この事業では、女性グループごとに身近な食材を使って、魚チップスやココナッツオイルといった加工食品を製造・販売することで収入を得て、復興のための基盤を作ることを目指しています。
今日のブログでは、インドネシアの朝ごはんや、本事業で現地の被災女性が製造している魚でんぶについてご紹介します。この魚でんぶが、おかかにそっくりで、ご飯のお供にぴったりなんですよ。
インドネシアの朝ごはん、ナシチャンプル
インドネシアのごはんといえば、ナシチャンプル!朝から提供している食堂も見られます。
ナシ=ご飯、チャンプル=混ぜるという意味です。いろいろな好きなおかずを選び、ごはんの上に盛って食べるスタイルで、おかずは野菜や魚、肉、テンペ(大豆を使った発酵食品)などバリエーションがあります。インドネシアの料理は辛いものが多く、このナシチャンプルも辛かったですが、暑いインドネシアらしい朝ごはんだと思いました。具だくさんでボリュームたっぷりです。
スラウェシ島のナシチャンプル
おかかにそっくり!インドネシアの魚でんぶ
今回の緊急救援事業で、女性たちが作っている加工食品の一つ、魚でんぶを食べてみました!スラウェシ島近海の魚を加工し、魚でんぶを製造しています。見た目は日本のおかかにそっくりです。
ごはんにのせて、食べてみると、思ったよりスパイシーです。香ばしい香りと辛みで、ごはんが進んで食べ過ぎてしまいそうでした。
家族を支えたい
シャンティの緊急事業は、インドネシア、スラウェシ島のドンガラ郡とシギ郡の被災地域で行っています。魚でんぶは、昨年9月の大地震の震源地であり、津波の被害が大きいドンガラ郡で製造しています。3メートルを越える大きな津波が襲った漁村では、船が壊れ、多くの漁師が職を失いました。海に出られなくなった夫の代わりに、働かなければと考え、女性たちがシャンティの事業に参加しました。研修に参加し、供与された資機材を使って、今、製造・販売活動を行っています。最初は、慣れないことも多く、困難もありましたが、グループのメンバー同士が協力し合って、解決してきました。
津波被害に遭った、魚でんぶを製造している村の沿岸部の様子(4月撮影)
魚でんぶを製造している女性グループ
シャンティが供与した資機材
「料理は愛情」
スラウェシ島の女性たちが作っている魚でんぶには、震災から立ち直り、家族を支えたいという強い願いが込められています。
本事業では、募金を募集しております。スラウェシ島の女性たちの願いが叶いますよう、皆さんのご協力をお願いします。
事業サポート課 石塚
現在実施中の事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様のご支援を受けて実施しております。