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養鶏農家の、養鶏農家による、養鶏農家のための訪問研修会

2019.8.19   カンボジア

チョムリアップ・スオ(こんにちは/こんばんは)。

カンボジア事務所の川村です。

何やら仰々しいタイトルで恐縮ですが、前回のブログで告知させていただきました「モデル養鶏農家 訪問研修会」を、6月25日~26日と8月12日~13日の二回にわけて実施しました。

今回のブログでは、その様子を凝縮してお伝えしたいと思います。

 

【プログラム1:オープニング&事前理解度テスト】

<オープニングの様子>

<オープニングの様子>

参加者が集まり、実施拠点であるコミュニティ学習センター(CLC)の館長と、対象集合村の村長から、それぞれ開会のご挨拶をいただきます。

家事や仕事の合間をぬって集まっていただいた参加者の皆さんへ感謝の言葉からはじまり、続いて研修の主旨・目的が述べられました。

<研修実施前の理解度確認テスト>

<研修実施前の理解度確認テスト>

研修実施に先立ち、SVAがこれまでに普及を行った基本的な養鶏技術の理解度・習熟度を確認します。

主に飼養環境(飼育小屋の立地条件・強靭性・衛生環境、飲水の確保と給餌の質など)と、伝染病のワクチネーション・予防法の観点から、計14個の設問に答えてもらい、研修実施前の参加者たちの理解度を測りました。また、研修終了後にも同じテストを行い、研修実施前と終了後のスコアの差を取ることで、参加者の理解を定量的に把握するよう努めました。

参加者のなかには、文字の読み書きが苦手な方も少なからずいらっしゃるので、必要に応じてSVAスタッフが補助をしました。

 

【プログラム2:映像とポスターによる要点のふりかえり】

2-1-min

2-2-min

映像資料とポスターを用いながら、養鶏技術の要点について参加者とふりかえりを行います。

「百聞は一見に如かず」。文字や話法だけでなく、絵・写真・映像を用いた視聴覚資料を活用することで、参加者の理解をさらに深めることができるように工夫しました。

 

【プログラム3:モデル農家の農場見学】

3-1-min

車両に乗り込み、参加者全員で村内を移動します。

この日は特に日差しが強く、日射病になるかと思うほど暑い日でした…汗。

しかし、ある人は会話を楽しみながら、またある人は鼻歌を歌いながら、現地農家のみなさんの強い日差しにも負けない逞しさを垣間見ることができました。

3-2-min

農場に到着したら、さっそく見学を始めます。

養鶏で生計向上を達成しているモデル農家の方から、農場の中をひと通り案内していただきます。

<モデル農家の鳥小屋を熱心に見ている参加者>

<モデル農家の鳥小屋を熱心に見ている参加者>

<天然素材を使った薬と、市販のワクチンの使い方について意見交換>

<天然素材を使った薬と、市販のワクチンの使い方について意見交換>

<見学後、モデル農家と意見交換>

<見学後、モデル農家と意見交換>

養鶏に関する技術的な話から始まり、最後には子どもの教育(通学費のやり繰り)にまで話が派生していたのが印象的でした。

生計向上の結果として農村部の教育状況が良くなるという側面と、教育改善の結果として生計が向上するという側面。生計向上と教育改善という二変数の因果の方向性は、決して一方的ではなく、双方がともに原因であり結果でもあり得るということが、腑に落ちた気がします。

 

【プログラム4:農場見学を通じて得た学びの共有&今後の活動計画の作成】

4-1-min

室内に移り、モデル農家の農場見学から得た学びを、模造紙に書き出します。

4-2-min

代表の方に、模造紙に書きだした「学び」を発表してもらい、SVAスタッフや聴衆からのフィードバックを受けて、参加者の「気付き」を促します。

<モデル農家の農場見学から得た学びをまとめた模造紙>

<モデル農家の農場見学から得た学びをまとめた模造紙>

参加者から挙がった「学び」のなかで代表的なものは、「理想的な鳥小屋の造りと、その衛生環境を保つ方法が分かった」、「給餌のタイミングとその適量、栄養価の高い餌がどういうものか分かった」、「伝染病の予防・ワクチン投与を怠らないようにしたい」といった事柄でした。

また、参加者の養鶏農家の方一人ひとりが、本研修で得た学びを実際の農場に還元できるよう、今後の具体的な「養鶏改善活動計画案」を作成してもらいました。

 

駆け足での紹介になりましたが、以上がSVAカンボジア事務所による「養鶏農家の、養鶏農家による、養鶏農家のための訪問研修会」の全貌です。

嬉しいことに、8月19日現在、本研修に参加した複数の農家が、鳥小屋の修繕・改良といった養鶏改善活動計画案をすでに実行に移しているとの報告が届いています。

このような養鶏農家の方々の地道な努力が報われる日を期待しつつ、引き続きフォロー・アップ活動に取り組んで行きます。

 

いつも弊会のブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

カンボジア事務所 川村 圭

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。