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ミャンマーの農村の実情は?

2019.11.27   ミャンマー

ミンガラーバー(こんにちは)、ミャンマー事務所倉持です。11月に入り日中は30度を超えていますが、それでも他の時期に比べ過ごしやすい天候となっています。現在ミャンマー事務所では学校建設支援を行っており、今年度も既に3校建設を行いました。

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タウンカンカレイ寺院学校に建設した新校舎

 

そのうちの一つであるタウンカンカレイ寺院学校において先日、村の歴史や学校の歴史について、学校長であるウエインダカ僧侶や村民のウ・ジェイ・カウミン氏からお話を聞く機会がありました。そこで今回は、タウンカンカレイ寺院学校の所在するタウンカンカレイ村や学校の様子を例として、ミャンマーの農村について少しご紹介したいと思います!

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僧侶や村民の方々にお話を伺いました

 

ミャンマーの村はどのような様子?

タウンカンカレイ村は、事務所の所在するピーから1時間半ほど車で移動したパカウン郡に位置します。幹線道路沿いの町や村を除いて、ミャンマーではほとんどの村までの道が依然として整備されていません。タウンカンカレイ村へも、幹線道路を一つ曲がった後は舗装されてない道を40分ほど車で進むことになります。

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村までの道は全てコンクリートで舗装されていない道

現在のタウンカンカレイ村のある場所には、以前は人が住んでいない地域でしたが、40年ほど前から人々が住み始め、人口が徐々に増加したことによりタウンカンカレイ村と名乗るようになりました。しかしミャンマーでは、すぐに正式に村と名乗ることができるわけではなく、10年ほど前までは近くの村の一部として、タウンカンカレイ村という名前を正式に用いることはできなかったようです。

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村内の家の様子

幹線道路から一歩外れた村の住民の多くは、農業や季節労働に従事することになります。現在は100世帯ほどが暮らし、多くはサトウキビやピーナッツ、ゴマを栽培する農家が多いとのことですが、別の村ではお米を栽培する農家も多くいます。また、自分の土地を持たない村民は村にある農家の下で働いたり、季節労働に従事することがあります。そのため、季節労働の時期になると仲介業者が村にやってきてタイや中国国境の農場に働きに行く家族も多いそうです。

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別の村の田園風景

 

村での教育は行き届いている?

季節労働者の多い村では、時期により生徒数が大きく変動してしまうケースや、地域からの支援が足りないため、学校の運営が困難なケースがあります。また、以前のタウンカンカレイ村のように政府から村と認められないと村に正式に学校を開設することができず、子どもたちの身近で教育サービスを提供することが困難なケースがあるようです。その結果、タウンカンカレイ村の子どもたちの場合、村と正式に認められる2008年までは、他の村の本校に生徒は籍だけ置き、授業は現在の学校のある場所で非公式に行われていたとのことでした。そのため、試験の度に数キロ離れた本校に行く必要があったとのことでした。

 

2008年に正式に村として認められたため、現在ではタウンカンカレイ寺院学校として自立して運営できています。しかし、生徒数の増加に伴う教室数の不足や、老朽化など様々な問題が山積していました。特に寺院学校の場合、支援者の寄付金により学校運営が行われているため、農村の寺院学校は支援を受けにくいという課題があり、校舎のみならず他の村の寺院学校では教員への給与を支給できないなど厳しい運営が続いている学校も多くあります。

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一つの建物内で全ての学年が一緒に授業を行うこともあります

 

現在タウンカンカレイ寺院学校には新校舎が完成したため、教室数の不足などの課題は解決されましたが、ミャンマーには寺院学校のみならず、公立学校含めまだまだ多くの学校が教室数の不足や老朽化などの課題に直面しています。それに対して、政府も支援を可能な限り行っていますが、財政的な限界もあり、依然として多くの村が自分たちで何とかするしかない状況があります。

 

最後に

今回は校長先生や村民の方に伺ったお話の一部や、ミャンマーの農村の現状について紹介させて頂きました。ミャンマーではロヒンギャ問題など様々な課題が山積していますが、本記事を通じてミャンマーの農村の実状や課題などにも興味を持っていただければと思います!

 

ミャンマー事務所インターン 倉持和希

  • 絵本を届ける運動
  • アジアの図書館サポーター
  • 本の力を、生きる力に。