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ファインダーをのぞいて「ミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの邂逅」

2020.5.25   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

「ファインダーをのぞいて」は、シャンティが教育文化支援を行うアジア各地の様子を、フォトジャーナリスト川畑嘉文さんが写真でご紹介するコーナーです。今回は「ミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの邂逅」がテーマです。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ Yoshifumi Kawabata

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの邂逅

「ここでの生活に意味などないよ」。モーゼさん(当時87歳)は遠くを見つめながら呟きました。彼と出会ったのは2008年のこと。1984年にミャンマー軍による強制労働から逃れてきた彼は、メラキャンプで暮らしていました。第二次世界大戦中はイギリス軍に協力していたモーゼさん。日本兵捕虜の監視が任務で、捕虜から日本語を教わりました。インタビューをしていると突然当時の流行歌『愛国の花』を日本語で口ずさみ、驚かされたのを覚えています。

「母国を侵略した日本を恨んではいないのですか?」と尋ねると「日本のしてきた過去はもう忘れたよ」と笑顔を向けてくれましたが、話が現状に移るとキャンプから出たいと苦しい胸の内を明かしてくれたのでした。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ Yoshifumi Kawabata
2008年のメラキャンプ。風景は今もほとんど変わりません。

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ Yoshifumi Kawabata
2008年1月13日、図書館で子どもの日のイベントが開催されました。

撮影者 川畑嘉文(フォトジャーナリスト)

千葉県出身。ペンシルベニア州立大学卒業。専攻は国際政治。ニューヨークの雑誌社勤務時代に9.11を経験し、記者職を捨て写真の道に進むことを決意。会社を退職しタリバン政権崩壊後のアフガニスタンを訪れ取材を行った。2005年フリーランスのフォトジャーナリストとなり、世界中の難民キャンプや貧困地域、自然災害の被災地で貧困や難民問題、自然災害などをテーマに取材。
第39回JPS(日本写真協会)展金賞、第17回上野彦馬賞「九州産業大学賞」、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2017「パブリックプライズ」等、受賞歴多数。著書に『フォトジャーナリストが見た世界』(新評論)。

KawabataSelfphoto

「ファインダーをのぞいて」

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.303 (2020年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

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