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演者と観客が一体となって楽しめる「人形劇」ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

2020.6.1   ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

図書館活動を難民キャンプ全体に広げるために行われてきた「人形劇」。その舞台裏をのぞいてみたら、スタッフの熱い想いが見えてきました。

オモテ舞台

難民キャンプ内で図書館活動を周知するため、人形劇やおはなし会などのイベントを開催しています。オオカミがこわそうな大きな声で子どもたちと目線を合わせるように登場したときは怖がってくれたり、懲らしめられているときは笑ってくれたり、投げかけた質問に大きな声で答えてくれたり、台本で意図したとおりの、またはそれ以上の反応が観客から返ってくると、演じている側にもさらに熱が入ります。「人形を通じて演者と観客が一体となって楽しむ様子は、人形劇の持つ力を感じさせてくれる」と職員は言います。

実演

舞台のウラ側

1.どんな作品を作るのか打ち合わせ

まずは、人形劇で使うおはなしを決めます。すでにある絵本から選ぶこともあれば、独自におはなしを作ることもあります。おはなしを作るときは、環境問題、健康、平和などをテーマにします。いずれの場合も10分から15分の長さになるように調整します。

打ち合わせ風景

2.劇中で使用する人形・小道具や台本の作成

おはなしが決まったら、登場人物の人形と台本を作ります。一から手作りする場合もあればお店から人形を買うこともあります。

制作①_人形

台本は、「面白くて分かりやすい」ことを心がけてつくります。各キャンプの特徴に合わせて、キャンプごとにセリフを変えることも。

制作②_台本

3.完成した台本で稽古スタート

事務所で練習をした職員が各難民キャンプの図書館青年ボランティアの前でお手本を見せた後、図書館青年ボランティアが練習を開始します。オオカミなら怖くて大きく、老人なら弱々しく、キャラクターを印象づける声の練習は最も苦労します。

制作②_稽古

制作秘話「重要な悪役のオオカミ」

このオオカミは、『さんびきのこぶた』や『あかずきんちゃん』など複数のおはなしで登場し、悪役としてとても重要な役割を果たします。そのため、存在感を発揮できるように工夫する必要があり、悪役の特徴の一つである「恐ろしさ」を強調しました。ペンで形を書きだし、それに合わせて布を切ります。すべての素材がそろったところで、糸で縫い付けます。しかし、ただ素材を縫い付けるだけでは、優しく見えてしまいます。一目で怖いオオカミだと思ってもらえるよう、口や歯の角度や大きさ、目の鋭さなど、試行錯誤を繰り返して、ようやく完成しました。

完成品写真(2)

「ものづくりの舞台ウラ」から

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.303 (2020年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

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