コロナ禍のアフガニスタンからの報告(アフガンCOVID-19 No.6)
6月20日、オンラインイベント「国際協力の現場から」Vol1「世界難民の日」特別企画「コロナ禍のアフガニスタンから」を開催しました。現地から、アフガニスタンの現状、コロナ禍における緊急人道支援の状況についてアフガニスタン事務所、所長代行ワヒド・ザマニとネットを繋ぎ、東京からはシャンティ事務局長山本英里からお話させていただきました。
ワヒド・ザマニより、アフガニスタンでの新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、より厳しい環境に置かれている国内避難民・帰還民の状況・課題などに関してお伝えさせていただきました。
コロナ禍の昨今、現地の人びとが本当に必要としている支援とは何か。日々、流動的な緊急人道支援では現地から直接話を聞かなければわからないことがたくさんありました。また、テロなど治安が不安定な状況に加え、感染防止にも配慮しながら支援を継続しているNGO職員や医療従事者の置かれている現状にも私たちは目を向けていく必要があります。
オンラインイベントの詳細はこちら
アフガニスタンの現状
アフガニスタン国内での新型コロナウイルス感染者は30,000人を超えました(6月25日時点)。1週間で4,000人を超える感染者が出るなど、収束の兆しは見えていません。また新型コロナウイルス感染拡大により、定期的に行われていたポリオの予防接種が中断し、ここ数年感染がなかった地域において再びポリオの流行が確認されるなどの影響も出ています。さらに事業対象地であるナンガハル県では、腸チフス患者が急増しており、人々の暮らしはますます悪化しています。
ナンガハル県の子どもたち
生活に困窮している200世帯への物資配布
シャンティでは感染予防対策を徹底した上で、生活に困窮している200世帯に啓発パンフレットと衛生用品、食糧を配布しました。同時に感染予防方法の啓発を行い、手洗いの指導も実施しました。今後も引き続き物資配布および啓発活動を続けていく予定です。
啓発活動の様子
手洗いの練習する裨益者
物資配布のために並ぶ女性たち
物資配布の様子
ガソリンスタンドのガスタンクに掲示された感染予防の啓発ポスター
シャンティでは募金を受け付けています。
どうか応援とご協力を何卒よろしくお願い致します。
地球市民事業課 荒川
アフガニスタン緊急支援募金(新型コロナ)受付中
郵便振替: 00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*振込取扱票の通信欄に「アフガニスタン緊急支援(新型コロナ)」と明記して下さい。
*備考欄に「免」と明記して下さい。(窓口で手続きした場合、振込手数料が免除されます)