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海外で愛される絵本に込められた想い ―絵本を知らない子どもたちへ―

2020.7.29   東京事務所より絵本を届ける運動

絵本を届ける運動」により届けられた絵本は、ボロボロになるまでアジアの子どもたちに読まれます。人気の絵本について、出版社の方からご紹介いただきました。世代を超えて読み継がれ、たくさんの人たちに愛されるタイトルをご紹介いただきます。

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『ガンピーさんのふなあそび』 ほるぷ出版

ほるぷ出版は創業50周年。翻訳絵本や国内の創作絵本を刊行しています。

ガンピーさんのふなあそび

「1976年に刊行され、今もたくさんの人に愛されているこの絵本は、子どもだけでなく、大人に向けたメッセージも込められています。舟がひっくり返るアクシデントに、ガンピーさんはどうしたでしょうか。子どもたちに「お茶にしようか」と言うのです。描かれているのは、天真爛漫な子どもの特性を理解していたずらに怒らず、広くて深いふところに包み込む度量を持った大人の姿です(とはいえ、描かれてはいませんが子どもたちは謝ったにちがいありません)。暖かい陽ざしの下でお茶を飲みながら、濡れた服が乾く頃には、みんなすっかり穏やかな気持ちに。この素敵な絵本を、これからも多くの人に手渡していきたいと思っています。」

株式会社ほるぷ出版
営業部宣伝課 課長
大久保こずえさん

 

『おおきなかぶ』 福音館書店

福音館書店は『ぐりとぐら』などのロングセラー絵本を刊行する児童書専門出版社です。

おおきなかぶ

「『おおきなかぶ』は、世界的に有名な彫刻家・佐藤忠良さんによって描かれました。戦後4年間ロシアで捕虜生活を送られた佐藤先生ならロシアの人々の本当の姿を描いてくださるにちがいないと、当時編集を担当した松井直(現在福音館書店相談役)が考えたからです。佐藤さんは、捕虜生活は厳しかったものの、市井のロシア人の人間的な温かさに触れていたので、あの人たちを描こうと思ったそうです。アトリエの大きな鏡の前でポーズをとりながら、何度も描き直し、工夫を重ね、完成しました。日本語のセンス抜群の内田莉莎子さんが「うんとこしょ どっこいしょ」という掛け声を入れてくださったことで、子どもたちもいっしょにかぶを引っ張れるようになりました。」

株式会社 福音館書店
こどものとも第一編集部編集長
関根里江さん

 

 

絵本の登場人物から習う大人の姿や、貴重な作成秘話など、ご紹介いただいた想いやエピソードに触れると、小さな頃に読んだ時の印象とまた異なった角度から「おはなし」に触れることができ理解が深まります。子どもと絵本を開く際はご紹介いただいたエピソードも伝えたいと感じました。大久保さん、関根さん、絵本への想いや貴重なエピソードをご紹介いただき、有難うございました。

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.302 (2019年秋号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。※ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。

「絵本を届ける運動」について詳しくはこちら

絵本を届ける運動 特設ページ

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