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シャンティな人たち「シルクロード・バーミヤン・ハンディクラフト代表|安井浩美」

2020.8.3   アフガニスタン東京事務所より

ジャーナリストとして1990年代から取材してきたアフガニスタンの貧困を解消するには家庭の生活向上が必要だと感じ、アフガニスタンの女性を支援するため、伝統工芸である民芸品を製造、販売する「シルクロード・バーミヤン・ハンディクラフト」を立ち上げた安井浩美さん。2006年に始めたプロジェクトが大きくなり、2010年に会社を設立。アフガニスタン女性に伝わる伝統の刺繍で作ったアクセサリーやぬいぐるみは、クラフトエイドで販売しています。記者としてシャンティを取材したことがご縁で、記者と会社経営の二足のわらじで今もシャンティの活動に協力してくださっています。

働く理由や社会の仕組みを理解して働く

もともと民芸品には興味があったのですが、2006年にアフガニスタン人の夫がホテルを開業するのを機に制作を始めました。アフガニスタンの女性は伝統的に家庭で刺繍を習います。その技術でホテルの備品を作ろうと思い、プロジェクトを立ち上げました。制作が終わり、プロジェクトを閉じようと思ったのですが、どうやら女性たちは経済的に困っていることが見て取れました。短い間でも収入が得られたことで、生活が少しは良くなっていたのです。そこで今度はホテルで販売する土産物の制作を始めたのですが、今は会社となっています。

戦争が長かったアフガニスタンでは何でも無料でもらえるのが当たり前、という考えがあります。私の工房に来る女性たちにも「うまく刺繍ができなくても、可哀そうな人だから許される」という感覚が当たり前にありました。しかし、私はそんな彼女たちに、自立して仕事に取り組む姿勢を教えてきたつもりです。働く理由や社会の仕組みをしっかり理解して働いてくれるように促してきました。アフガニスタンでは、家庭内に問題を抱えている女性がほとんどです。姑とうまくいかないとか、夫が無職だとか、それで子どもに食べさせることができないとか。この部分も含めて面倒を見ながら、将来自立できるような支援を心掛けています。

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シャンティとともに成長していけたらいいな

シャンティとは記者時代の取材がきっかけで、クラフト制作を始めてからは、私の工房の大切な顧客として注文をいただいています。ここ数年、クラフトエイドもプロフェッショナルな仕事になってきて将来がとても楽しみです。今後は販売経路を拡張して、クラフトをたくさん売ってほしいです。私の工房もシャンティやクラフトエイドと一緒に成長していけたらいいなと思っています。生産者の女性たちも大変感謝するとともに喜んでおり、ライオンやラクダの刺繍をするカマルグルという女性から「お仕事お待ちしております」と伝言を預かってきました

皆さんに伝えたいのはまず、「感謝」ですね。皆さんのご支援、ご購入がなければ私たちも成り立っていきません。本当にいつもありがとうございますと、この場を借りてお礼を言わせてください。

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自分で働いて稼いだお金で家庭を潤す喜びと感謝の気持ち

まだまだ平和と呼べる状態にはほど遠いアフガニスタンですが、皆さんのご支援は、私の工房で働く女性たちの家族に確実にプラスとなっています。一週間に一度、お肉が食べられるようになるとか、子どもに冬用のジャンパーを買ってあげられるとか、学校で勉強するためのノートや教科書が購入できるとか。ほんの些細なことであってもアフガニスタンに暮らす人々にはなくてはならないものなのです。誰かに支援してもらったお金ではなく、自分で働いて稼いだお金で家庭を潤すことができる喜びと感謝の気持ちを皆さんにお伝えしたいです。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。私たちも今まで以上に素敵な商品を製作していきたいと思います。「タシャコール!(ペルシャ語で「ありがとう」や「感謝」の意味)」。

「シャンティな人たち」

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.304 (2020年春号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。

・シャンティな人たち「生活協同組合パルシステム東京 山中裕子さん」

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