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世界の絵本を読んでみよう「かすがいのステッキ」

2020.9.29   ミャンマー

シャンティ国際ボランティア会は、良質な本が少ないアジア各国・各地域で独自に制作した絵本を出版しています。子どもたちに質の高い絵本を提供できるよう、現地の作家やイラストレーターを対象とした専門家による研修を実施したり、少数民族たちに口頭で伝承されてきた民話などを絵本にまとめる活動を行っています。

今回、ご紹介する絵本は、2016年にミャンマーで出版した「かすがいのステッキ」です。

表紙
「かすがいのステッキ」表紙

 

P1-1

山々に囲まれた国境沿いにある街には、さまざまな民族と宗教の人がいました。

 

P1-2

街はにぎわっていましたが、商人たちの競争、宗教対立、若者の政治的な運動のため、争いごとがよく起こります。

 

P2

冬のある日、旅人がやってきました。とても天気が悪かったので、旅人は洞窟の中に入りました。そこで、木の枝を使って火を起こし、寒さから身を守るために暖まりました。

 

P3

後から、裕福な商人、民族の長、宗教のリーダーが順番に洞窟の中に入ってきました。4人はみんな手にステッキを持っていて、握りしめ、黙ったまま火に当たっていました。

 

P4

暗くなるにつれて寒くなってきました。しかし、もう枝は残っていません。彼らはみんな同じことを考えていました。「誰かが攻撃してきたら、私は自分を守る必要がある。だからステッキを手放して火にくべることはできない。」彼らは互いに疑い、憎しみ合っています。

 

P5

寒さで死にそうになり、ついに彼らは持っていたステッキを火の中に入れ、疑いや憎しみの気持ちも一緒に捨てました。火はすぐに大きくなり、彼らは再び暖まり、死から逃れました。

 

P5-2

そして彼らは共に穏やかに生活し、自分たちの街や国を発展させることを約束しました。

 

P6

その後、街は平和になり、豊かになりました。人々はお互いに疑ったり憎しみ合ったりすることがなくなり、協力しながら幸せに暮らしました。

 

「世界の絵本を読んでみよう」シリーズ

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.297 (2018年秋号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。※ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。

・世界の絵本を読んでみよう「アプサラ(天女)の舞」カンボジア

・世界の絵本を読んでみよう「特別な子ども」ラオス

・世界の絵本を読んでみよう「私の好きなカレン月」ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

・世界の絵本を読んでみよう「マイナ鳥と不思議なかぼちゃの種」アフガニスタン

 

まだ本を知らない子どもたちへ届けるために

シャンティは、本が足りないアジア各国で、絵本を出版する活動を行っています。出版絵本は、日本の個人、企業、団体のご支援をいただき、現地で制作、出版しています。出版した絵本は、シャンティによる研修を受けた教員や図書館員がいる学校、図書館などへ配布、配架され、子どもたちの手元に届けられています。

一人でも多くの子どもたちに絵本を届け、子どもたちが生きる力を身につけられるよう引き続き取り組んでまいります。ぜひ、活動へのご支援をお願いいたします。

読み終えた本がありましたら、ぜひ集めてお送りください。集めてお送りいただいた本の買取額が、アジアの子どもたちの教育支援の寄付になる「本で寄付するプロジェクト」を行っています。

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